今回一番印象深かったのがタチアナ・ニコラーエワによるトッカータBWV.915とBWV.912とBWV.910を収録した86年録音のディスク。開始早々衝撃!こんなタッチって!こんな音がピアノで出せるなんて!ニコラーエワは当時ソ連最高のバッハ弾き。即ち世界最高のバッハ。タッチとペダリングの妙技。全曲じゃないけど感銘深い1枚 平均律はグールドよりリヒテルだ という人にはオススメ
実はこのCDが自分にとって今のところ全曲盤としては筆頭。7曲すべてがとてもレベルが高いと感じさせられる1枚。ピアノで演奏されるバッハの極地。
トッカータは作曲年代が特定できないので曲順はヒューイット女史がリサイタルでやる場合の効果を想定しての曲順となっている。ハ短調で始まりト長調 最後はト長調→ニ長調というもの。なるほど ベストなプレイリスト。ちなみにトッカータとはイタリア語のtoccare(英語のtouchに相当)に由来するということを知った。
ああ、曽根麻矢子女史もニ長調BWV.912を「かっこいい」と思っていたんだな。高校時代からチェンバロで弾いていた女史による解説と録音セッションに触れたブックレットがためになる。
ながらく ぶっちゃけトッカータはこれだけあればいい と思っていた。 しかし、今回あまり新鮮に感じなかった。 聴き過ぎたせいかもしれない。 グールドのバッハが絶対じゃない と改めて思ったが なにせ5年以上は聴いてなかった・・・。 これから ちょくちょく再生していこうと思う。
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