2010年5月5日水曜日

J.S.BACH トッカータ

Nikolayeva_toccatas 最近集中的に聴きこんでいるのがバッハのトッカータ。若きバッハの野心作7曲。かっこいいんだもん。とくにニ長調BWV.912とト短調BWV.915そしてト長調BWV.916はハズせない!難しそうだ。ああ、ハ短調BWV.911もいいなあ。

今回一番印象深かったのがタチアナ・ニコラーエワによるトッカータBWV.915とBWV.912とBWV.910を収録した86年録音のディスク。開始早々衝撃!こんなタッチって!こんな音がピアノで出せるなんて!ニコラーエワは当時ソ連最高のバッハ弾き。即ち世界最高のバッハ。タッチとペダリングの妙技。全曲じゃないけど感銘深い1枚  平均律はグールドよりリヒテルだ という人にはオススメ

Hewitt_toccatas そしてアンジェラ・ヒューイットによるトッカータ全7曲を収録した2002年録音のハイペリオン盤。 

実はこのCDが自分にとって今のところ全曲盤としては筆頭。7曲すべてがとてもレベルが高いと感じさせられる1枚。ピアノで演奏されるバッハの極地。

トッカータは作曲年代が特定できないので曲順はヒューイット女史がリサイタルでやる場合の効果を想定しての曲順となっている。ハ短調で始まりト長調 最後はト長調→ニ長調というもの。なるほど ベストなプレイリスト。ちなみにトッカータとはイタリア語のtoccare(英語のtouchに相当)に由来するということを知った。

Sonemayako_toccatas そして今回唯一のチェンバロでのディスク 2001年録音のエラート盤 曽根麻矢子女史のトッカータ全7曲。 ヘンレ版に手を加えた曽根版ともいえる演奏。個性的。 録音のせいなのか楽器のせいなのかホールの残響があまり感じられないのは意図的か?あまり聴いたことのないタイプの演奏でどれも新鮮だった。がしがし切り込んでくる。自由闊達で豪快。

ああ、曽根麻矢子女史もニ長調BWV.912を「かっこいい」と思っていたんだな。高校時代からチェンバロで弾いていた女史による解説と録音セッションに触れたブックレットがためになる。

Gould_toccatas 最後に、ひさしぶりにグレン・グールド盤を取り出した。10数年来の愛聴盤。これだけ2枚組み。

ながらく ぶっちゃけトッカータはこれだけあればいい と思っていた。 しかし、今回あまり新鮮に感じなかった。 聴き過ぎたせいかもしれない。 グールドのバッハが絶対じゃない と改めて思ったが なにせ5年以上は聴いてなかった・・・。 これから ちょくちょく再生していこうと思う。


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