「九龍ジェネリックロマンス」(2025)という映画があるので見る。吉岡里帆が主演なので見る。乃木坂の梅澤美波が出てるので見る。
原作は眉月じゅん。監督は池田千尋。脚本は和田清人。制作はROBOTで配給はバンダイナムコフィルムワークス。
マンガ原作の実写映画化。何も予備知識がない。
九龍城砦の不動産会社で働く女の記憶をめぐる幻想的な異世界物か?と考えながら見る。きっと「かまくら物語」とかみたいなやつ?かと。
池田千尋監督の映画はたいてい好印象なのだが、この映画は見始めて早々に退屈し始めた。なんだこれ?その世界観がまるでぼんやりしてよくわからない。
風景は中国風なのに登場人物は日本語を話す。
水上恒司という役者は近年邦画の世界で見かけるけど自分はまだよく知らない。
栁俊太郎くんがかつての永瀬正敏がやりそうな役。ノスタルジックなカメラを構えながら街を闊歩。残念ながらこのモデル俳優の演技は棒に感じた。
美術セットがあまりかつての香港に見えない。憧れの九龍城砦に見えない。
でも、「ジェネリック」なんだし、ストーリー上それでいいのかも…と想いながら観ていたのだが、やっぱり浅草サンバカーニバルの路地裏を想わずにいられない。日本人がノスタルジーを感じるかつての香港の喧騒と湿度と埃と脂の感じが見えない。
なぜに中国訛の日本語を話すチャイナ娘がいるのか?
わりと静かな映画なのに役者たちが暑苦しい。とつぜんでかい声を出されるの苦手。
梅澤美波がチョイ役でもったいない。せっかくの外仕事なのに、オタ界隈でちっとも盛り上がってた記憶がない。
吉岡里帆の演じるヒロインですら魅力を感じなかった。途中でしっかり集中して見るのを止めた。早く終わることを願った。
これはマンガのままのほうが余韻と奥行きを感じられるやつだったに違いない。せいぜいアニメまで。
白昼夢のような、ブレードランナーのような、ビューティフルドリーマーのような、惑星ソラリスのような精神世界仮想現実SF映画。ほとんど魅力を感じなかった。
もっとアート映画に全振りして背景を暗くして見えないようにしたら、もっと見れる映画になったかもしれない。
これを見た後にウォン・カーウァイ「恋する惑星」(1995)をちょっと見返したのだが、こっちはガチのノスタルジー。映像だけでビシビシ伝わる。






















