松本清張「ゼロの焦点」(昭和34年)を新潮文庫(平成21年123刷!)で読む。こいつを読むのは人生2回目。最初に読んだのはもういい大人になってから。
今回読み返したのは、これも海外で新訳が出て読まれてるらしいから。この本に海外ウケする要素あったっけ?
26歳の禎子は36歳の鵜原憲一と結婚したばかり。鵜原は新聞広告代理店の北陸支社の優秀な営業マン。結婚を機に東京へ戻ることに決まる。
だが、引き継ぎのために金沢へ行き、そのまま失踪。あとは禎子が、憲一と同僚で交代で北陸支社に配属された本多と一緒に憲一の行方を追う。
これ、前回読んだときもあまり面白い印象がなかった。犬童監督による広末涼子、中谷美紀判の「ゼロの焦点」を見たときも改変が強くて面白くなかった。
そして、今回読み返して、やっぱりそれほど面白くないw
まずダラダラ長い。「これはたぶん連載小説だな」と想いながら読んでいた。巻末解説を読んで、やっぱり雑誌連載小説だった。
たまにテンポ悪くサスペンス要素をもってくる。憲一の兄の不審な行動と毒殺、憲一の過去、など。さらに本多の死。
だが、それでもやっぱり禎子の不安と推論がひたすらぐるぐる同じところを旋回。読んでも読んでも面白く展開してくれない。それ要る?っていう意味ありげな写真とか。
最後で一気に説明してくれるのだが、それは推量。あまり鮮やかでないし納得もできない。あまり傑作社会派ミステリーという感じはしない。戦後十数年、女性たちが苦難の時代を生き抜いた…という小説としてなら可。





















.jpg)














