今年の夏にABEMAで配信されていた橋本環奈主演のドラマ「バカンスの法則」(全18回)を走した。漫画家の東村アキコがドラマの原作と脚本と監督を担当。
この夏全話観た唯一のドラマがこれ。自分の目当ては山下美月。山下はヒロインの友人役のスペシャリスト。
仕事を失ったヒロインが祖母が残してくれた別荘で兄と友人たち(みんな仕事がない)と一緒に過ごし、来訪者たちと騒動を巻き起こす軽くてバカなコメディドラマ。
1話15分という長さが晩御飯食べながら観る長さにちょうどいい。まさに現代人たちにとって1日を笑って終えることのできる糧となるドラマ。なにもかもがちょうどいい。令和の「ビーチボーイズ」的ドラマ。
兄の勝地亮が、ほぼ佐藤次朗。完全に「佐藤次朗みたいな言動とテンションで」という演出指示だったに違いない。
イケメンの別荘管理人がチェ・ジョンヒョプ。日本語カタコトの韓国人がそこにいても誰も疑問に思わない社会に日本は到達。
そこにオレンジの果樹園がある。有り余るオレンジで毎日過ごす。そのオレンジは誰が栽培し誰が収穫してる?あの韓国人青年へ誰が給料を払ってる?本来、出荷されていたものでは?などの疑問もわくのだが、なんと韓国青年の正体は死神。死神上司との会話は日本語と韓国語。
そのへんにいる人になりきってる山の神、海の神、竜神、そして死神。それらの造形がみんな面白いしセンスが良い。
こういった世界観は東アジアとインド人しか理解できないのでは?と思った。日本人はすんなり入り込める。
ゲス不倫疑惑でマスコミから逃れてきた板尾、その妻YOU、週刊誌記者、イケメンだがまるで薄っぺらいインフルエンサー3人組、ドキュメンタリー番組AD、どのエピソードも楽しかった。
だがなんといっても山下美月のステロタイプなきゃぴきゃぴ女ともだち感には感心しかしなかった。初めて見たときは17歳ぐらいだったのに、すっかり女優として成り上がった。飛鳥、梅澤の「映像研」トリオでいちばん活躍してるように感じる。
橋本環奈のファンには申し訳ないが、この子もかわいいのだが、体型が子どもかおばさんに感じることが多い。ただやはり演技はすごく上手。じゃないとこれほどの人気女優タレントではいられない。全話フル視聴して演技にはずっと感心していた。
美月は酔っ払い演技も上手で面白い。「土下座ってえのはな、地面ですんだよ」と板尾に絡むシーンは最大の名場面。山下美月は見た目も可愛らしく声質も良く、愛嬌があって頭もよく、自虐もボケもできて面白くてなにもかも最高で感心しかしない。たぶん自分の女優としての立ち位置がよく見えていて理解している。
こんな楽しいドラマを無料で見せてくれたABEMAさんにも制作スタッフにも感謝だ。ただ、若者たちのバカンスはあくまで次の目標へ進むための一時的な休息でしかない、楽しい宴はずっと続かないという重いメッセージも感じた。






























