2026年8月26日水曜日

齋藤飛鳥「Tシャツが乾くまで」

齋藤飛鳥が出演するというのでTBSドラマ「Tシャツが乾くまで」をチェックしてるのだが、ほとんど出番がなくて困惑。出たとしても1話あたり45秒ほど。
なんと飛鳥は会社を経営しているという設定。まじか。
あと、飛鳥出演シーンは子ども(甥)といっしょのシーンが多い。飛鳥はほぼマリア。
飛鳥の出番は今後増えるんだろうか。
あと、齋藤飛鳥を見れる機会はソニー損保CM
あすかさまが不安そうにしているの、演技だとしても心によくない。
いつも穏やかに一緒に余生を過ごしたい。

2026年8月24日月曜日

アイスキュロス「縛られたプロメーテウス」(BC5世紀?)

アイスキュロス「縛られたプロメーテウス」(BC5世紀?)の伊藤照夫訳岩波文庫(2026年6月)があるのでささっと読んだ。

神族の1人でありながら人間に深く同情し「火」をもたらし教えた罪によってスキュティアーの岩山に手足を拘束されたプロメーテウス…という一場面をアイスキュロスが伝えた1094行。

短いのであっという間に読めてしまうのだが、プロメテウス3部作のうちの1つで、しかもアイスキュロスの作でないという説もある。書かれた時期も諸説あるという。なので、学者先生でもない一般読者には「?」という作品。

クラトスとビアーという「権力と暴力」の擬人化という人物が登場。
コロスはさながら一般読者&劇視聴者の心の気持ちと野次馬的な。
この演者がいなければ劇がさらにわかりにくかっただろうと思う。

プロメテウスが思った以上にゼウスを口汚く罵る。反逆者。
イーオーというゼウスの寵愛を受けたがために妻ヘーラーから嫉妬のあまり牝牛の姿にされた女も登場しての会話劇。プロメテウスは謎めいた予言をする予言者でもあったのか。

各ページに解説があって読書が進みやすいが、劇として相互の矛盾なども指摘。ええ、そうなの?という感想。ま、雰囲気は味わった。

2026年8月23日日曜日

井上和が「豊臣兄弟!」に登場

井上和が8月9日放送の「豊臣兄弟」から茶々として登場してる。
父浅井長政はすでに亡く、父を殺した伯父信長も死に、母お市の方も病。それはこんな思いつめた顔にもなる。
井上和は乃木坂に加入したときから世間をざわつかせた美少女。その存在が高貴。男子たちはひれ伏すしかない。
今後も楽しみだが、この大河は小一郎こと秀長が主人公。大坂の陣まではやらないんじゃないか。

2026年8月22日土曜日

KAGOSHIMA MASK COLLECTION

7月27日にNHK総合「ドキュメント20min.」【KAGOSHIMA MASK COLLECTION】が放送された。これ、大注目だったので録画した。

自分の育った地域にはこういった異形の来訪神を模した奇祭がない。なのでまったく経験がない。
こどものころ、能面が飾ってある部屋が怖かった。図鑑とかでお面とか見たとき怖かった。
自分がこういった神を最初に意識したのはドラマ「TRICK」。椎名桔平の「奈緒子、おいで」
あれすらもゾワゾワした。
あと、男鹿半島で「なまはげ」を展示施設で経験したとき、予想外にデカい音を出すのにビビった。舐めてた。たぶん地域のこどもにとって大きなストレスと恐怖。
この番組を制作した人はたぶんウルトラ怪獣とか仮面ライダー怪人とかの美意識を継承している。
地域に何かをもたらしてくれた来訪者。何か禍をもたらした悪霊。たぶん日本人全員の意識の深い所にこういった神々がいる。
たぶん奄美とか島しょ部の人々にとっては大和からやってきた役人すらも異形。
こういった来訪神は東南アジアやポリネシアにも。
貴重な番組だと感じた。この番組を見た人は鹿児島ってすげえなと思ったかもしれない。

2026年8月21日金曜日

五百城茉央「めざましテレビ」イマドキに出演

五百城茉央が「めざましテレビ」(8月7日)イマドキに出演したことを忘れないように記録する。五百城茉央はもう21歳だったのか。
夏のスウィーツ特集だったのだが、そりゃあ1600円とかしたら美味しいでしょうよと。
自分とうの昔に都心で外食することはほとんどなくなった。都心の一等地で飲食したらその金額は不動産価格。ばからしい。
そういえば五百城茉央さんのドラマは昨年の「madder」以来何も見ていない。スタイルが良いのでいつも気にして注目してるのだが。

2026年8月20日木曜日

ディクスン・カー「悪魔のひじの家」(1965)

ジョン・ディクスン・カー「悪魔のひじの家」(1965)を白須清美訳の創元推理文庫(2024)で読む。
もしかして新訳?と思ったのだが、1998年新樹社から刊行されたものを創元推理文庫に収録するにあたっての改版。
THE HOUSE AT SATAN'S ELBOW by John Dickson Carr 1965
ディクスン・カーっててっきり戦前の1930年代のミステリー作家だと思ってた。1960年代中ごろになってもまだこんな歴史的因縁のある英国お屋敷での偏屈老人と遺産相続と男女のミステリーを書いていたことを知らなかった。今現在の日本もこのパターンにあえて挑む作家は少なくない。
もう自分はカーの作品は何を読んでもそれほど感銘は受けない。この本もあまり期待しないで読んだ。

今回は悪名高い判事が所有していた屋敷を手に入れたバークリー家の当主が死亡し、アメリカで長男の孫ニックが遺産相続のために帰国。旧友のガレット(劇作家で伝記作家)と「悪魔のひじ」にある緑樹館を訪問。

そこに至るまでにガレットがパリで出会って恋に落ちた後に姿を消した女が現れる。え、もしかして緑樹館の現当主ペニントンの妻ディドラってこの女か?!
だが、本名かもわからないフェイという女はペニントンの秘書?!

で、緑樹館にたどりつくやいなや当主ペニントンが銃撃?密室?!空砲で無事?!
そしてさらにフェル博士とエリオット警視も登場。そしてまたしてもペニントン銃撃?!

なんとこのディクスン・カー作品は誰も死なない。まじか。タイトルはおどろおどろしいのに。
またしてもフェル博士は、こんなん誰も言い当てられないだろ!という大して面白くもない真相を、わかりずらく説明する。納得しがたい。

お屋敷主治医にフォーテスキューという人がいるのだが、どこかで名前を聞いたことあるような気がする。ああ、アガサ・クリスティー「ポケットにライ麦を」にも出てきた名前だ。
もしかしてカーはクリスティーの影響を受けたのかもしれない。

2026年8月17日月曜日

第8回アメリカ横断ウルトラクイズ(1984)

第8回アメリカ横断ウルトラクイズ(1984)を以前に録画しておいたCSファミ劇再放送版で見る。なにせこの夏、ウルトラクイズ放送開始50周年で28年ぶりに番組復活するから。いろいろ確認するために録画しておいたものを友人とお盆休みに再視聴。

第一問発表が後楽園球場ゲート前。なんと朝7時。周辺に住宅がないから可能。この場所の現在の正確な位置がよくわからない。なにせ42年前。

第一問は論争の種になりそうな気がする。「同じ方角を見ている」という表現はなんともあいまいな気がする。見ていたらそこを指摘する挑戦者がいた。
国内第二次予選が成田でジャンケン。この方式が毎回震撼する。クイズの実力とか努力とかまったく関係のない運ゲーム。このクイズ番組は多すぎる参加希望者をこうやってふるいにかけてる。運で選ばれた中から運要素の強いクイズでさらに絞り込んでいく。それでもラスト5人ぐらいになると相当なクイズ強者が残る。
この回には第5回で終盤まで残った道蔦さんがいたことに気づいた。本来であればこの人が第5回か第8回でチャンピオンになっていたはずだった。第8回のハワイでは解答権すら1回も与えられない。これのどこがクイズ大会か。

そのひとつ前の「たらい回しクイズ」も酷い。序盤でくじに当たった人は何度もチャンスがあるけど、最後の最後の人は1回かぎりの勝負で敗者になる。運営はそれでもよいと考えている。
ウルトラクイズは毎回毎回クイズやってる風景が素晴らしくて感動。おかげで自分もいい風景の場所を見つけると「ああ、ここで横一列に解答席を並べてクイズ大会をやってほしい」と空想するようになってしまった。

ラピッドシティーことラシュモア山での歴史上の有名人を祖先に持つ人々がゲストに登場してのクイズ。ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」を見たのはこの映像を見た後のこと。ここでの罰ゲームは北北西にまっすぐ空港を目指すというもの。土地の所有者が猟銃持って脅すシーンは今見返してみると仕込みだったんだろうなと考えざるを得ない。
ダコタの平原でのクイズ。勝ち抜けした挑戦者に拍手してる人々は地元の人かと思ってたのだが幌馬車の時代を再現するために仕込んだ役者さんたち?

第8回はわりと終盤まで女性が残った。帰国すれば結婚が待ってる女性、小学生の子どもを日本に置いてきた女性。みんな良いキャラ。それは番組制作側としては良い結果。それにしても29歳女性のニックネームが「肝っ玉母さん」なのはどうなの?
この第8回の最大の目玉が史上初で最後のバハマでの海底クイズ。この回が唯一ということは相当にスタッフ側の安全管理とテマヒマがすごく大変だったに違いない。今見ると、挑戦者を海底に連れて行く過程がすごく慎重。しかし、海底でクイズ大会をしたのは人類史上5人しかいないということがすごい。
ニューヨーク行きをかけた最後の戦いは毎回毎回実力伯仲の名勝負。このレベルになるともう自分のクイズ知識ではまったく太刀打ちできない。なにせ人の名前とか地名とか思い出すのに周辺知識からひねり出すのに1分ぐらいかかる場合がある。
今回見返して、決勝のラスト二人は以前から友人同士だったことを知った。上位のクイズプレーヤーたちって意外に狭い世界にいるのかもしれない。

あと、この第8回には後に第13回ボルティモアで長門、永田、田川という番組史上指折りのクイズプレーヤーと死闘を演じた秋利さんもいた。グアムで泥に沈んだ。
さらに、第12回で北米大陸に再び上陸する内野さんと阿部さんもいた。阿部さんは若いころの真田広之ぐらいにハンサムだった。

まだまだ見たことのないウルトラクイズがたくさんある。なんとか再放送できないか。

2026年8月15日土曜日

ドストエフスキー「賭博者」(1866)

ドストエフスキー「賭博者 Игрок」(1866)を原卓也訳(1979)新潮文庫で読む。

読み始めはやっぱり人間関係が分かりづらいいつものドストエフスキー。ロシア人将軍とその一行の関係性がまるで見えてこない。フランス人の男女、イギリス人もいる。主人公青年はどういう関係?
しかし読み進めると明らかになってくる。それが文学というもの。ドラマや映画を想定していない。

南ドイツの温泉地ルーレテンブルク(架空のルーレットタウン)のホテルに長期逗留してるような階級なので、登場人物はみんな貴族たち。みんな不労階級。主人公は将軍の義理の娘の家庭教師なのでこの人だけは労働者。しかし3か国語を話せるのでエリートかもしれない。この人はお金はないけどお金に困ってないし執着もしてない。

だがしかし、将軍が遺産をアテにしてるモスクワの祖母が、車椅子でないと動けないのにモスクワから急にやって来る。そしてこの強烈な婆さんがカジノでビギナーズラック。さらに大金を得る。インパクトのあるストーリー。

しかししかし、カジノのディーラーというものはこういう素人老婆はカモでしかない。この婆さんが換金処分しやすい債券までも身ぐるみ剥ぎ取られる様は読んでてほんとに怖かった。日本にカジノなんて作ったら絶対にダメ!(笑)

登場人物たちがみんなおかしい。主人公アレクセイもおかしい。アレクセイが恋するポリーナ(ドストエフスキーが同じように欧州を旅したときの愛人がモデル)が性悪。

英国人アストリー氏が唯一まともな紳士青年。この人が出てくると安心だが、それでもみんな破滅的で危険。頽廃の香り。

なんか、あまり期待してなかったのに、今まで読んだドストエフスキーでいちばん面白かった。
この本を読んだことで、プロコフィエフの歌劇「賭博者」をようやく聴く気になった。まあそのうちに聴こう。

この本を手に取った理由のもうひとつは、ロシア人の破滅的なギャンブル熱について知りたかった。ウクライナ戦争がどうなるのか?
たぶんプーチンとロシア人は身が破滅しようとも、航空機と戦車が残り1台になっても、ミサイルが在庫数発になってもウクライナと西側に突入させてくるし打ち込んでくる。なにか一発逆転の望を掛けて。露助はそこにいるだけで迷惑。そしてロシアは中国にカモにされるだろう。

2026年8月12日水曜日

アンディ・ウィアー「アルテミス」(2017)

アンディ・ウィアー「アルテミス」(2017)を小野田和子訳ハヤカワ文庫SF(2018)上下巻で読む。「火星の人」に続く、かつて天才プログラマー少年だった作家の第2長編。「火星の人」は読んだことないが映画で見たのでよしとする。
ARTEMIS A NOVEL by Andy Weir 2017
人類はすでに月面に2000人が生活するドーム都市を作っていた。非合法な運び屋女ジャズ(溶接工のスキルもある)が主人公。このヒロインはどうやらサウジ系?月面に住むようになってもイスラム教はまだ存在するのか。

月面に住むようになっても人々はお金のために労働しないとならないのか。闇バイトみたいなことをしないといけないのか。
この女のやることが月面都市アルテミスを悪徳企業から守るというぼんやりした動機だけで破壊工作を犯す。それは2000人すべての命と社会の根幹を揺るがす重大な危機。

重力が地球の1/6で真空で紫外線と放射線と熱線の月面で何かをしようとする困難さを、この作家らしい物理と化学の視点で教えてくれるエピソードとアイデアには感心はした。

しかし、令和の今を生きる日本人なら、果実や金属を盗む外国人のことが頭をよぎる。こんなやつを社会の一員として迎えたらとんでもないことになるという小説。

2026年8月9日日曜日

サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」(1982)

サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」(1982)山本やよい訳ハヤカワ・ミステリ文庫(1985)の江口寿史イラスト表紙の1994年22刷で読む。2年前に無償でまとめてもらってきたサラ・パレツキー(1947 - )。そろそろ読む。
INDEMNITY ONLY by Sara Paretsky 1982
え、「サマータイム・ブルース」って邦訳が出たときにつけられた邦題?!原題とまるで違うが、原題では日本人読者にはまるでイメージできなかったに違いない。

元弁護士で脇のホルスターにスミス&スウェッソンを忍ばせたシカゴの女探偵V.I.ウォーショースキー(通称ヴィク)が活躍する探偵ハードボイルド第一弾。

シカゴは19世紀の昔からギャングの街。暗黒街のボスも登場。チンピラと女探偵(40代ぐらい?)のアクションもある。そしてシカゴ・カブスの試合を気にする。

シカゴ財界の大物セイヤー氏から息子ピーターのガールフレンド(父は労働運動の左翼闘士?)の行方を探してほしいという依頼。調査を開始するとすぐに額を撃ち抜かれたピーターの死体を発見。第一発見者になってしまう。女探偵を認めないマロリー警部補(かつて父の同僚)から大目玉。

しかも依頼したセイヤー氏は偽者?そしてセイヤー氏も殺害。幼い娘のジルの身にも危険が?背後に大規模な保険金詐欺事件が?

という探偵ドラマ。この本が書かれ出版された時代はアメリカ横断ウルトラクイズの時代。シカゴは冬は天候の荒れる寒い都市というイメージだったけど、夏は今も昔も暑かった?!
80年代初頭のシカゴを思い描きながら読書を楽しんだ。

2026年8月5日水曜日

藤谷治「船に乗れ③独奏」(2009)

藤谷治「船に乗れ③独奏」(2009)を読む。シリーズ最終巻を読む。

チェロと音楽と格闘し苦悩する津島くんはついにこの道をあきらめる。家族としてはこれまでの多くの投資がムダ。

上の音大へは進まずに一般受験で大学を目指して予備校通い。この時代は今よりももっと大学受験は厳しい道。高3で受験勉強始めても一流どころは無理では?

音楽一家に生まれて音楽教育を受けてきた少年の挫折がつらい。
そして津島くんが酷い仕打ちをした哲学教師との再会。
この3巻がいちばん青春小説としてはつまらないシビアな現実。

たぶん多くの人がこの少年と同じような道を歩んで大人になってる。あんなに努力して打ち込んだことは今でな何も役にたってない…ってゆう。
しかし、それでも読後は爽やか。

この本はクラオタのための青春小説といえる。クラシック音楽のことはもうたいていわかってるけど、音楽の専門教育の現場にいなかったというクラオタも読んでみることをすすめる。

2026年8月4日火曜日

藤谷治「船に乗れ②独奏」(2009)

藤谷治「船に乗れ②独奏」(2009 ジャイブ)を読む。

音楽高校でチェロを学ぶ津島くんは相変わらず学生オケで怒鳴られる日々。だがしかし、南さんという美少女ヴァイオリン少女といい感じ。
なんと初デートが上野でオペラ魔笛。そんな高校生カップルがいるのか?!

そして、津島くんは親類の根回しでドイツへ留学。高名な先生にチェロを学ぶのだが大きな挫折。完全なダメ出し。音階練習しかやらせてもらえない。それは気分が落ち込む。

帰国したら南さんの様子がヘンだ。何があった?!南さんが冷たい理由が誰にも分らない。もしかして病気なのか?

もうチェロとかどうでもいいと感じ始める。自暴自棄。そして心で通じ合っていた倫理・哲学の先生への愚かで非道な八つ当たり。最後の授業は「ソクラテスの弁明」。

この本は発売当時にも話題になった青春音楽小説の名作。著者が読者を完全に上回ってる。読んでいてほぼ漱石、太宰、ミシマ、ハルキをおも思わせる、ほぼ文豪による青春小説。うぬぼれ男子高校生17歳の孤独と苦闘の日々。いやあ、読んでて面白い。