2025年7月7日月曜日

Perfume「直角二等辺三角形TOUR」DVD

2009年秋のPerfume「直角二等辺三角形TOUR」横浜アリーナファイナルのDVD(2010年1月)をHOジャンク箱の中から発掘。110円。
もう15年も前のものならそんな値段にもなるか。このライブ映像は現在はBlu-rayで見れるので、重篤なオタはそちらで見てるのか。
家に連れ帰って最初から見てると、このころが一番楽しかったなとしみじみ想った。4日間職場から横浜へ通った。開演ギリギリで着席したりした。
でももうライブはとっくに卒業。オタというものは全員が気持ちのいい人ではない。会場に行くといろいろとストレスを感じてしまい、その後は家で視聴するようになった。
1曲目の「NIGHT FLIGHT」は今見ても画期的だし革新性を感じる。素晴らしすぎて泣く。
まだまだPerfumeの3人がまるで中学生女子のような初々しさ。
このDVDはすでにディスク1の周縁部で腐食が始まっているらしい。14曲目「I still love U」で盛大にブロックノイズが発生し途中で止まってしまった。それで弱気の110円という値段になっているのか。
実家に置いてあるDVDはたぶん10年以上見ていない。今現在どういう状態になっているのかチェックが必要だが、確認するのも怖い。ゼロ年代のデジタルメディアというものは10年すら耐えられず経年劣化する。消費者をダマすのも大概にしてほしい。
あと、この公演の映像はアンコールパートに入るとクオリティがガクッと落ちる。映像収録カメラに何かトラブルでもあった?音楽とテンポの合わない映像を挟むのはやめてほしかった。

2025年7月6日日曜日

本田翼「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(2025)

7月1日からカンテレ制作の本田翼主演ドラマ「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」が始まってる。火曜11時からの30分ドラマ。

番宣とかちょくちょく出てたらしいのだが自分はどれもほとんど見てない。ドラマタイトルも覚えられていない。
てか、最近も本田はこんな年下の男の子たちと一緒に住むドラマに出てた気がする。
今回のドラマの30代40代女性しかみないやつではないか?現に自分もこのドラマはしっかり見る気分になれていない。

自分はもうテレビのバラエティ番組とかまったく見てないので、お笑い芸人とかまるで知らない。だが、警察官役で出ている芸人がものすごく警察官としてリアル。こんなおじさん巡査ってよく見る。第1話はそこしか感心しなかった。
あとは走る本田翼。33歳になってもかわいい。この時期の屋外ロケ撮影は暑くて大変だろうと思う。

2025年7月5日土曜日

新垣結衣、「恋空」で日本アカデミー賞新人賞

新垣結衣の女優として最初のブレイクが2007年公開の「恋空」。そしてこの年の年度末、映画賞レースの最後を飾る第31回日本アカデミー賞授賞式(2008年2月15日 グランドプリンスホタル新高輪)に登場。毎日そうネタもないので古い映像を掘り起こす。
新垣結衣は当時19歳。「話題の10代」とテロップが出てる。2007年のガッキー旋風はすさまじかった。そのまま年末に歌手デビューへと駆け上っていく。
映画女優として華々しい晴れ舞台。だが新垣結衣は後にどちらかというとテレビドラマ女優の道を歩む。次にこの映画賞イベントに呼ばれるのは10年後の「ミックス」。2018年3月2日の第41回授賞式。
忘れちゃいけないのが三浦春馬と一緒に舞台に上がったこと。なんとまだ17歳だった。
自分としては「恋空」は1回見ただけでいい映画。しかしこの映画での演技が主演のふたりとも評価された。日本アカデミー賞の選定基準は今もよくわからない。
今見ると「そんな時代もあったねと~♪」というメロディーを口ずさむ。
一体どうしてなんだ?と今も思う。
ちなみに、この時代の日本アカデミー賞には受賞俳優たちの華々しいレッドカーペット入場を前方からとらえるカメラ映像はなかった。なんとなく固まって会場入りする様子が映し出された。

2025年7月4日金曜日

竹本健治「眠れる森の惨劇」(1993)

竹本健治「眠れる森の惨劇」(1993)という本があるので読む。光文社カッパ・ノベルズの書き下ろし長編推理小説。
こいつは昨年秋に山梨方面へキャンプに出かけた先にあったBOで110円購入。
竹本健治はそれなりに有名なミステリー作家なのだが自分は今作が初めて。

函館・大沼の近くの山の中にあるミッション系女子高が舞台。日本人はこういう舞台設定が好き。綾辻行人「緋色の囁き」(1988)のような雰囲気があって良い。

寮生の問題児女子生徒2年生が校舎近くの森にある沼に死体となって浮かぶ。自殺?事故?それとも殺人事件?
さらに呪詛するような落書き。そして演劇部の美少女も謎の緑衣の怪人に襲撃され寮の窓から転落死。

この手のミステリーは登場人物が女子高生ばかりなので、どうしたって活字だけでは個性と特徴がつかみづらい。それにみんな美少女。剣道少女・飛鳥とミステリー好き少女・沙貴といったJKたちの活躍。

さらに、本因坊タイトルホルダー囲碁棋士・牧場智久(美青年)が突然登場。現在スランプ中でライバルたちとの対戦に苦しんでる。
そしてその彼女?都大会2位の剣道少女・武藤類子とペアになって事件の謎を解く。え、プロ棋士が女子高生とつきあってんの?なんで女子高生とふたりで北海道へ?
どうやらこの本は「智久・類子シリーズ」の第3作らしい。前2作を読まないとふたりの関係がよくわからない。

いや、それは合ってない。それほど事件を捜査してないし聞き込みもしてない。なんとなく謎が解ける。それも正しくない。たぶんこうだろうという推測を述べて終わる。

うーん、少女殺害とアリバイトリックは本格と言っていい。だが、このぐらいの内容なら中編でいい。満足度はほどほど。

2025年7月3日木曜日

赤川次郎「晴れ、ときどき殺人」(1982)

赤川次郎「晴れ、ときどき殺人」(1982)を1984年角川文庫で読む。3月に初版が出て12月で15刷になっている。この時代の赤川次郎は時の人。
今回手に入れた本は山梨方面へキャンプに行ったついでにBOで購入したもの。110円。
渡辺典子主演で映画になっているらしい表紙装丁。自分はまだこの映画を見たことがない。

また上流階級家庭が舞台のやつかよ…とページをめくる。19歳ヒロイン加奈子は心臓の悪かった母を亡くしたばかり。莫大な遺産を相続。
フランス窓と暖炉とマホガニー机のある豪邸の居間につぎつぎ人がやって来る。主治医、母の秘書、家政婦、ヒロインの婚約者、関連企業の社長たち、殺人容疑で警察から追われている青年、そして刑事。

母の過去には何か後ろめたい事件が?冤罪青年に偽証して死なせてしまった?加奈子は幼少時に誘拐された?

読んでる途中、これはアガサ・クリスティの「ねずみとり」や「招かれざる客」のようなおしゃれミステリー戯曲では?と思った。
厳密には戯曲でないのだが、ほぼヒロインの北里家の広い居間内部で起こるドラマ。これは舞台上演がちょっとの工夫で可能。

赤川次郎に感心した。こんなおしゃれな作風もあるのか。しかし、終盤にある関連企業社長同士の殺し合いはカオス展開。登場人物が多い。それに、どこの馬の骨ともわからない警察から逃走中の青年になんでそんな簡単に恋するわけ?ほぼ初対面でキスとかするわけ?「抱かれに行く」とか言うことがハシタナイ。

2025年7月2日水曜日

櫻坂46「承認欲求」(2023)

2023年10月18日リリースの櫻坂46「承認欲求」Type-A盤を手に入れた。これもGW中に他にすることがなくてHOに立ち寄って青ジャンク箱の中から救出。
Disc2(Blu-ray)が付いてるのに55円でゲット。

しかも、山﨑天の生写真がそのまま入っていた。そして、Loppi特典として森田ひかるの生写真3枚セットもそのまま。このCDを買った人はいったいなぜ二束三文で売り払ってしまったのか?げせない。

この盤を手に入れたことで「承認欲求」「マモリビト」「確信的クロワッサン」という3楽曲を手に入れた。
自分は「そこさく」でしか櫻坂と触れる機会がない。もうとっくに櫻坂楽曲を把握できていない。この楽曲も今後も聴くかどうかわからない。

だが、この盤を手に入れると3rdツアー・ファイナルの大阪城ホール公演から「前編」の映像を高画質で見ることができる。たぶん初回盤の全てを購入しないとステージの全てをみることはできない。

オープニングがかつてPerfumeで見たようなテクノロジー照明演出。ひたすらかっこいい。
大園玲センターの「Cool」がかっこよくて好き。
田村保乃がかわいい。
山﨑天はスター。
森田ひかるの顔面が強い。

2025年7月1日火曜日

渡辺淳一「光と影」(昭和45年)

渡辺淳一「光と影」(文芸春秋社 1970)という本をもらったので読む。オビに直木賞受賞作とある。自分が渡辺淳一を読むのはこれが2冊目。4作からなる短編集。どれも医師作家らしい医療の現場の視点。

「光と影」
西南戦争の熊本城攻防戦で上腕部に貫通銃創を負い、船で長崎、門司、大阪へと輸送される小武敬介大尉。包帯で撒かれ吊った腕は化膿。そして微熱。
船上で同期の寺内寿三郎大尉から話しかけられる。寺内も同じように上腕部を貫通銃創。

ふたりとも敗血症と脱疽(壊死)を防いで命を助けるために、腕を切断しないといけない。
まず小武、そして寺内。二人の優秀な士官の腕を続けて切断する措置に嫌なものを感じた軍医執刀医は小武の腕を切断した後に心変わり。同程度の寺内は骨の破片を取り除いて腕を切断しない措置を試してみる気分になる。

右腕を失った小武は予備役となり軍を去るのだが、創の痛みと高熱に苦しんだ後に動かない腕の残った寺内は軍に残る。
小武は陸軍の親睦会クラブの偕行社で働くのだが、軍に残った寺内はどんどん出世。ついには陸軍大臣に…。

ほんのちょっとの差で後の人生にハッキリ明暗がついてしまった二人の男。これは読んでいて辛い。明治時代は不具者へどう接したらいいのか誰も慣れていない。自分の方が優秀だったのにとプライドが傷つきどんどん気を病んでいく主人公が気の毒。

「宣告」
痔だと思ってたら大腸がんだった老画家。人工肛門の措置をすれば余命は1年に延ばせると考え、通常なら余命宣告しないところだが、芸術家は残りの命を芸術に打ち込みたいだろうからと宣告した医師。しかし、その判断は正しかったのか…?

「猿の抵抗」
医学生のための教材患者となった男。自分が医学書とまったく同じという状況への反抗。

「薔薇連想」
梅毒を移された劇団女優の怒り。足の裏に発疹が出て「水虫かな」と思いきや、病院で医師から「梅毒」の陽性だと告げられる。そしてつぎつぎと男たちと関係を持って、相手に自分と同じ症状が出るのを確かめていく…。
戦争で大陸から帰って来た男が多かった時代は、今よりもっと性感染症があったに違いない。そして令和インバウンドでさらに感染が広がってるに違いない。梅毒初期症状「薔薇疹」とか初めて知る。これは怖い。

4作すべて驚きのある短編。さすがだ。
今のテレビドラマはやたらと美男美女俳優による医療ドラマが多い。多すぎる。こういった患者側から心理を描く、人間の尊厳について考えさせられるようなハードな医療ドラマもあるべきなんじゃないか。そんなドラマが見て楽しいわけがないが。

2025年6月30日月曜日

ジェイムズ・P・ホーガン「内なる宇宙」(1991)

ジェイムズ・P・ホーガン「内なる宇宙」(1991)を池央耿訳1997年創元SF文庫上下巻(2011年11版)で読む。
ENTROVERSE by James P. Hogan 1991
これ、BOで見つけて確保して7年積読だった。ようやく読む気になった。上下巻それぞれ108円で購入。

ページをめくってみるまで知らなかった。この本は「星を継ぐもの」三部作の続編で第4作に当たるらしい。今現在は新版が出てるらしい。(自分は知らなかったのだが第5作まで出てるらしい。)
加藤直之カバーイラストがかっこいい。星雲賞受賞と書いてある。

「星を継ぐもの」は今も多くの読者に支持されて面白いSFとして名前が上がる。あれはかなりインパクトのある本で今も忘れられない。
そしてその続編の「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」もそれなりに驚きと興奮のあるハードSFだった。

だが、読後から時間が経ちすぎてて、ガニメアン、ジュヴレン、ルナリアン、地球人という壮大な創世神話の相互関係をほとんど忘れている。読み進めながら思い出すしかない。

今回の「内なる宇宙」は結論から言わせてもらうと、正直微妙。それどころかページをめくってもめくっても面白くなってくれない。
ハント博士とダンチェッカー教授、その他新登場キャラたちの会話と講釈が延々と続く。
自分は上巻を読み終わった段階で、これは下巻も面白くないだろうなと予想してた。

エントロヴァースの世界がイメージとしてよく理解できないままだった。
民族と社会、宗教。それは、ワシントンやNYから見る今のLAとカリフォルニア、民主党なのかもしれない。

「星を継ぐもの」三部作を読んで感銘を受けたという読者は、この第4作は読まなくていいと思う。自分はこの本から得たものは何もない。108円で買った本にしても失望。よって、第5作は読まないw

2025年6月29日日曜日

中嶋優月&村山美羽「サムライマック」CMロケ地巡礼

櫻坂46の中嶋優月と村山美羽が日本マクドナルド「サムライマック」CMに出演しているのでロケ地巡礼
その公園は日野市の山の斜面を切り開いた住宅地にある
行ってみて初めて知ったことだが、ふたりが手押し相撲をしていたカラフルなブロックのような遊具は存在しなかった。美術スタッフが用意したセットだった。
ふたりが登って腰かけてる築山
この山に登るには手をつくか膝をつくかしないと登れない。
ふたりが遊び興じるブランコ
自分はゆーづの座ったブランコに座ってきた
ふたりがマックを食べたベンチ
フェンスの向こう側の崖下は生産緑地か何かの畑
自分は中嶋優月が好き。頭がよくて面白い。北九州の大学まで東京から飛行機通学していたという驚愕の事実を知って以来尊敬。
そんなこんなで6月中旬の蒸し暑い昼時にギリできる巡礼

2025年6月28日土曜日

樋口有介「11月そして12月」(1995)

樋口有介「11月そして12月」を読む。1995年に新潮社より刊行、1997年にC★NOVELS、そして2009年に中公文庫化。
こいつも出かけた先にあったBOで「不良少女」といっしょに購入。110円。

オビや裏面のあらすじ書きを一切読まずにページをめくり始めた。これもミステリーとかハードボイルド探偵ものでない。大学中退後にカメラを持ってあちこちブラブラ歩いてるシロウくん(22)の家族を描くホームドラマ。
父は浮気、母は怒り、姉は不倫の恋に悩み自〇未遂で入院というハードな家族。

そして陸上アスリート少女と出会う。しかし、恋愛小説というわけでなく、22歳にしてはやたら落ち着いた大人な会話劇。
オビに青春小説とあるけど、それはこの本の説明としてあまり合ってない気がする。話にあまり起伏はない。静かな日本映画のような青春小説かもしれない。

シロウくんが出会った女の子の住んでいる場所が赤羽3丁目。赤羽駅、中央商店街、赤羽岩淵駅、荒川土手などの風景が登場。
樋口せんせいがあのあたりを取材に訪れていたらしいことを知った。南北線赤羽岩淵駅ができたばかりのころ。
すずらん通りに小さな本屋さんがあったことも描かれている。そういえば15年ぐらい前までその本屋さんへよく行ってた。調べてみても何という名前の本屋だったかもうわからない。

とても爽やかで苦い青春小説だった。この本は昨年に中央公論社から新装版で単行本が出てたことを知った。出版社の人たちも「この本を売らねば」と思ったに違いない。この本は自分もオススメしたい。

2025年6月27日金曜日

樋口有介「不良少女」(2007)

樋口有介「不良少女」(2007 創元推理文庫)を読む。こいつは出かけた先で110円で売られていたので連れ帰ったやつ。
1995-2001年に発表された柚木草平シリーズ短編4作をまとめて収録した一冊。
これによって創元推理文庫による柚木シリーズ復刊のラスト。
  • 秋の手紙
  • 薔薇虫
  • 不良少女
  • スペインの海
創元推理文庫だからてっきりミステリーなんだろうと思って読んだ人は失望するかもしれない。どれも元刑事フリーライター柚木の副業調査探偵稼業ドラマの断章フラグメンツといった感じ。ドラマの1話といった感じ。まるで事件全体を描く気がない。なので読んだ直後から内容を忘れていく。

この作家が好きで全部読まないとという読者にしかススメられない。ミステリーというより短編文芸。

2025年6月26日木曜日

福原遥「べらぼう」に登場

ついにお待ちかねの福原遥が「べらぼう」にようやく登場。
てっきり天真爛漫マスコットキャラかと思いきや、わりと重要な役…かもしれない。
幼なじみが遊女となって客を取る様子を傍らで見る男。それは一体どんな気持ちなのか。昔の男は割り切ってたのか。
店先の往来でいちゃついたりすると、そこはすかさずやり手婆が間に入る。
浮世絵の花魁と同じような質感で感心
そして花魁の最大の見せ場。あのクッキングアイドルまいんちゃんが…
こんな文化が明治大正、さらに昭和まで続いていたという驚異