だが、自分は乃木坂の優等生・池田瑛紗さんの反応やコメントを見聞きすることが楽しみ。この子は毎回面白い。
とあるブロガーの備忘録(仮)
読書、お出かけ、音楽、映画、テレビ、日々の日記、関心ごと
2025年3月31日月曜日
2025年3月30日日曜日
ウィーダ「フランダースの犬」(1872)
思いついた今読む。日本ではアニメで有名だが自分は見たことない。あの悲劇的な最終回だけはバラエティ番組とかで見聞きしてるかもしれない。
ウィーダという名前はペンネーム。本名はマリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー(1839-1908)といい、フランス人を父に英国で生まれた女流作家。
児童向けだと理解して読み始めたのだが、19世紀英国はヒューマニズムと慈善事業の時代とはいえ、動物虐待と貧困家庭へのイジメが酷い。ブラバントでは犬や孤児はこれほど酷い扱いを受けていたのか?
フランダース地方産の老犬が主人公ネロ少年の祖父に拾われる。この老人と孫がとても優しい。今まで怒鳴られ叩かれこき使われてきた老犬パトラシエにはとても暖かいご主人様。
ついに祖父が働けなくなり亡くなってしまい、少年はひとりぼっち。そして家賃を払えず犬と一緒に路頭に迷う。
あ、欧州の教会って祭壇画とかって金払わないと見せないところが多い。ルーベンスのキリストの磔刑と降架の絵を見たいけど、そのお金は少年にとっては払えるものではない。
少年と親しい粉ひき屋少女。だが、父が乞食同然のネロに冷たい。孤児少年が娘にふさわしくないにしても異常に冷たい。火事の冤罪かけたりとか悪質。いくら悔い改めたところでこいつは許されない。町の有力者と言えどもこいつに追従してネロに門扉を閉ざした村人たちも有罪。
そして最悪のラスト。少年は老犬と一緒に疲労凍死してる状態で発見。こんなの子どもに読ませていいのか?酷薄すぎる社会。ある意味、令和日本。
この本には「ニュールンベルクのストーブ」という作品も収録。「フランダースの犬」と同じぐらいの長さ。
子だくさん貧乏家庭のオーガスト少年は、先祖代々大切に使ってきたストーブ(名陶工によるお宝の一品)を父が借金のために安価で売り払ってしまう。それはどうしても嫌だ。
ストーブの内部に入ったままチロルからバイエルンへ。汽車と船の旅。そしてファンタジー。最後には王様の御前。
これは「フランダース」みたいな救いようのない不幸話とは違って、幸せラスト。
2025年3月29日土曜日
山下美月「御曹司に恋はムズすぎる」(2025)
今年の1月期ドラマはこれしか見てなかった。カンテレ制作の「御曹司に恋はムズすぎる」だ。主演は永瀬廉だが、山下美月が出てるのでチェックする義務がある。
第7話までしか見れなかった。第7話と第8話の間に個人的にドラマどころでないことがあったので。
大手アパレルメーカー勤務の山下美月は真面目で堅実な仕事ぶりで社内で頼られる有能社員。
そんな現場に「御曹司」というだけで何もできない自信過剰男が配属。最初から美月はこいつにキレぎみ。
そんなふたりがアパートで隣同士になり、何もできない御曹司くんのために夕ご飯を作り、御曹司くんに気があると誤解され、すっころんだ拍子に抱き合ってしまい男はキスしようとしたら、女激怒という、よくある「最悪な出会い」から始まるラブコメだと予想。
いやいや、今の時代に御曹司って…、韓国かよ!と突っ込んだ。美月のために仕方なく見た。今の若者ドラマってこんなにも子どもっぽい内容なのか?
ボケとつっこみのような男女の傍らには西畑大吾や小関裕太のような頼れる有能社員もいる。そういうキャストで進んでいく社内ラブドラマ。
いやもう女優山下美月に感心しかしない。乃木坂で見た山下とはもう別人のような気がする。乃木坂に在籍していたころがもう遠い昔に感じる。
とにかく演技が安定していて立派で見ごたえがある。この子は乃木坂時代から何をやっても器用。ノースキャンダルだったし精神の不安定さも見せたことがないし、それにいつも愛嬌があってへらへら笑顔。たぶん心根も優しいし人間が出来上がってる。もしかすると聖人かもしれない。
そんな山下にぴったりの役。そこも感心。
あとはスウィーツ映画に何本か出演してテレビドラマで主演を張って、やがて朝ドラヒロインにでもなればもう安泰。まだ25歳なのでこれからの活躍が大いに期待できる。
2025年3月28日金曜日
宮崎あおい「青い車」(2004)
2006年公開の映画「青い車」を見返す。たぶんDVD発売以来で見る。何も面白かったという記憶がない。てかどんな映画だったのかの記憶もない。
原作はよしもとよしとも「青い車」。監督・脚本・編集は奥原浩志。脚本は奥原と向井康介。制作はジェネオン。
主演はビジュアルから判断してARATA、宮崎あおい、麻生久美子の3人だと思う。音楽はなんと曽我部恵一。
中古レコード店で働く金髪DJのリチオ(ARATA)は幼少期の事故による目の傷を隠すためにサングラスをかけている。アケミ(麻生久美子)という彼女がいる。アケミがクラブイベントに連れて来た男(水橋研二)の空気を読まない軽さに不機嫌になって殴る。狂暴な男なのに人当たりが良い?こいつの性格がつかめない。
だが、開始10分以上見ていてもぜんぜんドラマが動かない。ずっとどうでもいい会話してる。なんか退屈。
アケミの妹このみが女子高生宮崎あおい。姉とは仲がいいようだ。
妹は姉の彼氏リチオとも親しくしてる。このみは部屋にやってきてリチオにサングラスを外して素顔を見せてとか言う。
サングラスを変えたリチオはライブハウスでめまいから気絶。病院へ。原因は医師にもわからない。
不機嫌にこのみを夜のクラブから帰そうとしたかと想えば自宅に呼び出してキスしたり。こいつは何なんだ?
レコード店店長(田口トモロヲ)から店を任せられるので下見。なぜかいきなり店長の小さな息子を連れ去られようとするし。なんだこりゃ。
それでいてドラマがぜんぜん面白くなってくれない。心象風景も挟んでくる。もう見ていて意味不明。これって演じてる役者たちも意味がわかってないのでは?
大学受験のために塾を申し込んだかと思いきや、告白され交際を申し込まれたり。もうみんな何やってんの?
気分屋のリチオはすぐ不機嫌。レコード店辞めると言ったり、アケミと喧嘩したり。
アケミが交通事故死後、青い車でドライブしてこのみはリチオをホテルに誘うし。みんな自由すぎんか。
今回見てもやっぱり自分には何も良い所がなかった。
2025年3月27日木曜日
谷村美月「銀河鉄道の夜 I carry a ticket of eternity」(2006)
ねこ銀河鉄道の夜を見た後に、谷村美月主演の劇場公開映画「銀河鉄道の夜 I carry a ticket of eternity」を見る。
監督は秋原正俊で脚本は落合雪恵。配給はカエルカフェ。2006年11月の劇場公開後にネット配信を経てDVD化。
自分は2007年ごろにこの作品をDVDで見た。それ以来で確認のために見た。60分と短い映画。
現代日本に舞台を置き換えている。原作では活字を拾う仕事をしていたジョバンニだったのだが、この映像作品での谷村ジョバンニは新聞配達男子高校生?!
冒頭の授業風景は谷村以外はギャル。え、3人だけ?これは補習か何かか?
教師役がTRICKにも出てた小橋めぐみさんだ。まったく役不足。出番はごくごくわずか。
母は病気で二人暮らし。父は漁師で家に不在という設定は維持。
これ、正直映画のクオリティにない。教養バラエティ内の再現映像のような質感。
見ていて特に気になったり印象深いようなカットがあったわけでもない。
製作者側に何かアイデアと野心とかあったように思えない。「銀河鉄道の夜」インスパイア系アイドル女優プロモーション映像のような感じ。
撮影当時16歳の谷村美月は今も女優として活躍してるのだが、34歳の現在はそれほどの人気女優というわけでもない。たまにドラマで脇役として名前があるぐらい。もうちょっと人気女優であればこの映像作品ももうちょっと顧みられていたかもしれない。
ジョバンニとカムパネルラは同窓会として会う…という設定らしい。しかし、銀河鉄道車両内で出会ったカムパネルラは児童。
この子の台詞は覚えた台詞をただ自動的に喋っているだけの素人演技。ここが視聴者をかなり失望させる。
いやこれ、1回目の台本読み映像をそのまま使ってるのでは?というクオリティ。とても演技指導したとは思われない。劇場公開作とは思われない。金をとっていいレベルじゃない。
最初の停車駅で化石発掘してるお姉さんと出会う。この人の演技もほぼ素人。
いやこれもう舞台で演じればいいだろ。ロケ撮影する必要ないだろ。
鳥商人は斎藤洋介さんだ。久しぶりに見た。
客車に突然やってくる青年が松田洋治さんだ。この人の台詞はちゃんと安心して聴いてられる。自分はこの役者を「ナウシカ」と「花のあすか組」でしか見たことがない。この青年が連れて来た少年も演技がまったくの素人。谷村と松田の熱演の間に挟まれて何もしていない。
目が覚めたジョバンニは河原でカムパネルラの父と出会う。勝野洋さんだ。最近見ていないので調べてみたら現在75歳になっている。
アニメ版を見た後だと、BGMの場違い感と騒々しさが耐えがたい。味わいも余韻もあったもんじゃない。
この映像作品を見れば、アニメ版「銀河鉄道の夜」がいかに素晴らしい作品か改めてわかる。
見ている途中、そういえば乃木坂3期生プリンシパルが「銀河鉄道の夜」だったことを想い出した。すっかり忘れていた。
2025年3月26日水曜日
銀河鉄道の夜(1985)
1985年公開のアニメ映画版「銀河鉄道の夜」を見る。
宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」は日本人なら誰でも知ってる名作という扱いなのだが、映像化作品となるとあまりない。
監督は杉井ギサブロー。プロデュースは原正人、田代敦巳の両氏。アニメーション制作はグループ・タックでアニメーション監督は前田庸生。
製作に朝日新聞社、テレビ朝日。そして配給は日本ヘラルド映画。
ますむらひろしの作品を原案として、登場人物を二足歩行する猫に置き換えてる。そこが最大の驚き。登場人物たちが瞬きをしないで目を見開いている。そこが小学生男子という感じ。
このビジュアルは子どものころからなんとなく見たことはあった。実は自分は初めてちゃんと見た。
そして脚本が別役実で驚き。セリフがほぼ原作通り。「何言ってんの?」という会話が独特の言い回しと間合いで繰り出される。
さらなる驚きは音楽担当が細野晴臣だったこと。じつは令和の今になってこのアニメ映画を見る気になった理由は細野の音楽。(YMOの散開は1983年)
これが絶妙。異常に味わいがあってこの映画に強いインパクトを残す。この音楽じゃなかったらこの映画のイメージはまるで違ったものになっていたに違いない。
主人公のジョバンニは田中真弓さんだったのか!そんな昔から声優やってるのか。
カムパネルラは坂本千夏さん。たぶんこの人もかなり有名な声優。
ザネリはあまり出番がないが、堀絢子もよく知られた声優。
納谷悟朗、常田富士男、金田龍之介、大塚周夫といった有名な人々も声優として出演。
多くの小学生が宮沢賢治の原作をよく理解できないように、この映画もなんだか不気味で怖いものになってる。
ジョバンニとカムパネルラ以外の登場人物たちの顔が暗くてよく見えない。
自分も「銀河鉄道の夜」はよく意味の分からない本だった。てか、今大人が子どもたちに「人は死ぬとどうなるのか?」と質問されたとき、ほぼこの映画のような説明をするのではないか?
そういう映画。宮沢賢治の法華経宗教観が強く出ている。
だが白い十字架がばーんと出てくる。
この映画で一番驚いたのは、猫映画だと思ってたら途中から人間が登場すること。この人間たちが昭和のマンガアニメタッチ。
あと、牛乳屋の外観イメージがあまりに違ったw
それに、登場する町がまるでイタリアの中世都市。
エンディングで常田富士男の詩の朗読が始まって「なんだこれは」と思ったのだが、これは「春と修羅」からの一節らしい。
たぶん名作だと思う。もっと地上波で定期的に放送されていい傑作。テレ朝はジブリばかり放送する日テレの裏に一度ぶつけてみてほしい。
もしこの映画を評価できないという人がいるのなら、是非、新たな映像作品制作に挑戦してほしい。
2025年3月25日火曜日
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ「フランドルの呪画」(1990)
「フランドルの呪画(のろいえ)」という本をもらったので読む。オビを見るとスペイン語で出版された後に世界各国で翻訳され200万部売れたらしい。
著者のアルトゥーロ・ペレス・レベルテ(1951 - )はジャーナリストで今作が作家デビュー後3作目。初のミステリーらしい。
この集英社版(1995)は佐宗鈴夫訳によるフランス語からの邦訳版。
絵画修復家のフリアは15世紀フランドルの画家ピーテル・ファン・ハイスの「チェスの勝負」という絵画の修復をしている。友人の画廊オーナーから持ち込まれた仕事。
X線検査の結果、絵の具の下にラテン語のメッセージ「誰が騎士を殺したか?」
少女時代から父親代わりの古美術商セサルと一緒に500年前の騎士暗殺事件の謎の解明に挑む。
読み始めてしばらく流して読んでいたのだが、このファン・ハイスという画家は実在したのか?思わず調べてしまったのだが、やはり架空の画家の架空の名画らしい。
15世紀、オスタンブール公国の君主夫妻はフランスとブルゴーニュの狭間で小国の存続に奮闘…という設定。
絵画の中に描かれたチェスボードと、現在の実際の殺人がシンクロ。それは「ダ・ヴィンチ・コード」みたくわくわくできる展開だ。
しかし、真ん中あたりからチェスに詳しくない一般人にとってはチェスの解説が多くなり閉口。そういう箇所はすっ飛ばして読んでいくのだが、それでも展開が停滞して退屈。
サスペンススリラー映画を見ているような展開。その真犯人は予想できなくもなかったが、動機はどうでもいい感じ。
面白いっちゃ面白いかもしれないが、長かったわりに最後まで読んでの満足度は星3つといったところ。
2025年3月24日月曜日
竹内結子「イノセントワールド」(1998)
1998年10月公開の竹内結子主演映画「イノセントワールド」を見る。これ、過去に何度も見返してる好きな映画。DVDを持ってるのだが今回17年ぶりで見た。
原作は桜井亜美の同名小説。監督は下山天。脚本は小川智子。音楽は土井宏紀。製作はフジテレビ、ポニーキャニオン、東北新社(配給)。
体外受精で生まれた女子高生アミ(竹内結子)は援助交際で金を稼ぐ日々。母(范文雀)は知的障害のある兄タクヤ(安藤政信)産んだショックから、次の子は精子ドナー提供の精子を使うことを望んだ。
アミを産んだことを母が隠していた文書を盗み見たことでその秘密を知る。アミは父(長谷川初範)を父と認めない。なので家庭は冷え切ってる。
精子ドナーNo.307を探すためタクヤとふたりで旅に出る。生命科学を扱っていた大学研究室の元教授を訪ね、自分の精子ドナーが診療所で医師として勤務している高森ではないか?と北を目指す。この最果ての地が青森県の竜飛岬。風が強く波が高い。
兄と妹のふたりで海辺の崖に面した診療所を訪ねる。医師の妻で看護婦の啓子(伊藤かずえ)が出先から戻って来る。「どこから来たの?」ふたりが地元の人間でないことはお見通し。
しかしタクヤが39℃の高熱を出していることが発覚。そこに青年医師高森(豊原功輔)が往診から帰って来る。ふたりはこの診療所に一泊することに。
初めて見たときからこの竹内、安藤、豊原、伊藤の4人のシーンと芝居がとびきり素晴らしいと感じていた。兄妹と医者夫婦のファーストコンタクトがとにかくリアル。必要最低限の台詞しかない。日本映画は台詞で説明してはいけないというのが自分の持論。
感情を持たない青年医師とかつて太陽のように明るかった妻が現在は仮面夫婦。夫婦としての交渉はない。そこにやってきた異分子ふたり。そこには当然化学変化が起こる。
それはもう文豪が書くような文芸作品。大人になってから見るとさらに理解が進むし感心する。このドラマは面白い。
それに、自分は初めて見たときから青年医師が天気図を書いているシーンに注目。実際、自分も2000年代前半ごろはラジオ天気図を書いていた。天気図用紙を購入し毎日決まった時間んに記入。記入の仕方を誰からも教わってないので自分流かもしれない。最初はえんぴつで記入して後に清書していたのだが、めんどくさくなって最初から万年筆ダイレクト記入。(等圧線や前線の緯度経度はメモ)
かつて研究の一環として精子ドナーを務めた青年は、自分の子が訪ねて来たという現実と直視できない。現実から目を逸らすために天気図作成に没頭するシーンでの豊原とJK制服姿の竹内の争いが、初めて見た当時も面白くてつっこみを入れたのだが、今回も面白くて「何やってんの?」と突っ込んだ。
これ、タクヤが百葉箱前で高森に同じく「何やってんの?」と訪ねるシーンと対比になっていることに今回気づいた。
人によってはドラマがだらだらしてると思うかもしれないが、4人の変化に注目していれば退屈することはない。
この名作がどうして配信もなくCSやBSでも地上波でもまったく放送されないのか?もっと多くの人が見るべき名作。
DVDはSD画質なので今見ると物足りない画質。それに変な色合いになっていて暗いし見ずらい。画質をUPしてブルーレイ化とか無理なのか?
今回見てみて竹内結子が映画デビュー作から演技がとても自然で上手なことに衝撃を受けた。そして子どもと大人の間にいる17歳の体型の華奢さにも衝撃。
主題歌「ただ風は吹くから」(1998 ポニーキャニオン)はMVまで作られた。この映像はぜんぜん見た記憶がないし見られていないかもしれない。
豊原功補青年医師が長身で服装がなにかの練習着のようでかっこいい。さらに、伊藤かずえもとても良い。作り笑いがほぼほぼ乃木坂の金川紗耶にそっくり。
2025年3月23日日曜日
中村航「夏休み」(2006)
中村航「夏休み」(2006)を2011年集英社文庫で読む。もらってきいた本で読む。この作家を読むのは初めて。
表紙イラストとタイトルからてっきり「あーはいはい、高校生カップルの恋愛を描くライトなやつね」と思いきや、外に働きに出てる妻、その母(義母)、主人公(自宅勤務で工業製品マニュアル製作を仕事とする)話。
それも合ってなくて、妻の親友とその旦那という、二組の夫婦のドラマ脚本のような文芸小説。
ジャンク機械カメラ修理が趣味という男がでてくるのだが、車で再生するCDがアズテックカメラという箇所に笑ってしまった。
この男が家出したので、女たちが探しに行ったので、さらに主人公が探しに行って温泉に一緒に入って帰ってきて、離婚を賭けたアクションゲーム対決をするという、わりと愉快な話。
この集英社文庫版はゴスペラーズの酒井が巻末解説を書いている。
2025年3月22日土曜日
本田翼のバラエティ番組出演
3月になって本田翼のバラエティ番組出演がいくつかあったので見てみた。表情を見てるだけで面白い。ことしで33歳になる本田。年相応な感じかなとも思う。本田翼が会って話を聴いてみたい人は「ゼルダの伝説」の開発者。相変わらずゲームが好き。自分、年齢によって人の趣味は変わっていくものだと思ってた。本田はあまり変わってない。
2025年3月21日金曜日
本田翼とあのちゃんの出会い
本田翼とあのちゃんが吉祥寺の街を歩いた「あのちゃんねる」の続編が3月3日に放送されたのでチェック。
まずは吉祥寺名物のメンチカツ店に行列。帽子とサングラスという防禦で列に並び、そこにいた家族連れに質問もしてみるという内容。
ちなみに、本田もあのちゃんも行列に並ぶということはほとんどないそうだ。本田はタイパ重視派。たかだか数百円のコロッケを買うために並ぶとか、いかにも貧しい日本ならではの風景といった感じ。
そして編み物教室へ。この店がマンツーマン体勢で指導してくれる。
その合間のトークで自分の知らなかった情報が出た。本田翼とあのちゃんの出会い。それは2019年のドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」での共演がきっかけだったというのだ。主演の岡山天音らと食事に出かけて親しくなったらしい。
韓国に行こうという誘いは断ったものの、部屋で一緒に過ごす仲。
あのちゃんがだんだんテレビに出るようになって人気者になっていく様子を見ていた本田は「嬉しかった」そうだ。いつか見つかるだろうと思っていたらしい。「バレたか、あのちゃんの良さが!」
あのちゃんのどういうところが好きなの?「普通じゃない感じが面白くて」ちな、自分はまだあのちゃんという人のことをよく知らない。もうあんまりバラエティ番組とか見なくなってるので。
2025年3月20日木曜日
夏目漱石「硝子戸の中」(大正四年)
夏目漱石「硝子戸の中」を新潮文庫で読む。これはまだ読んだことがなかった。
大正四年1月13日から2月23日まで朝日新聞に掲載された全39編からなるエッセイ集のような本。
夏目漱石は晩年はずっと胃潰瘍に苦しんでいて、1年のうち1ヵ月は寝込んでいた。頬杖をついて窓の外を眺めていただけなので、そのエッセイのネタは主に幼少時の回想だったり、昔の知り合いのことだったり、誰かの訃報だったり。
なのでまるでお年寄りの話を聴いているかのよう。とても40代男の書く内容だとは思われない。
末子だった漱石は里子に出されていたことを知らなかった。実の両親を祖父母だと思っていた。想い出の中の母は老婆だった。
物書きとして全国に名の知られた漱石先生の自宅には多くの手紙が届いたわけだが、中にはめんどくさい人がいて、めんどくさいトラブルに巻き込まれていた。
漱石先生の幼いころに自宅に御用盗が入ったことがあったと知った。薩摩は江戸で乱暴狼藉。酷いしサイテー。
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