2025年6月30日月曜日

ジェイムズ・P・ホーガン「内なる宇宙」(1991)

ジェイムズ・P・ホーガン「内なる宇宙」(1991)を池央耿訳1997年創元SF文庫上下巻(2011年11版)で読む。
ENTROVERSE by James P. Hogan 1991
これ、BOで見つけて確保して7年積読だった。ようやく読む気になった。上下巻それぞれ108円で購入。

ページをめくってみるまで知らなかった。この本は「星を継ぐもの」三部作の続編で第4作に当たるらしい。今現在は新版が出てるらしい。(自分は知らなかったのだが第5作まで出てるらしい。)
加藤直之カバーイラストがかっこいい。星雲賞受賞と書いてある。

「星を継ぐもの」は今も多くの読者に支持されて面白いSFとして名前が上がる。あれはかなりインパクトのある本で今も忘れられない。
そしてその続編の「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」もそれなりに驚きと興奮のあるハードSFだった。

だが、読後から時間が経ちすぎてて、ガニメアン、ジュヴレン、ルナリアン、地球人という壮大な創世神話の相互関係をほとんど忘れている。読み進めながら思い出すしかない。

今回の「内なる宇宙」は結論から言わせてもらうと、正直微妙。それどころかページをめくってもめくっても面白くなってくれない。
ハント博士とダンチェッカー教授、その他新登場キャラたちの会話と講釈が延々と続く。
自分は上巻を読み終わった段階で、これは下巻も面白くないだろうなと予想してた。

エントロヴァースの世界がイメージとしてよく理解できないままだった。
民族と社会、宗教。それは、ワシントンやNYから見る今のLAとカリフォルニア、民主党なのかもしれない。

「星を継ぐもの」三部作を読んで感銘を受けたという読者は、この第4作は読まなくていいと思う。自分はこの本から得たものは何もない。108円で買った本にしても失望。よって、第5作は読まないw

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