2017年8月24日木曜日

アガサ・クリスティー「ポアロのクリスマス」(1938)

続いてアガサ・クリスティー「ポアロのクリスマス」(HERCULE POIROT'S CHRISTMAS, 1938)村上啓夫訳の1976年ハヤカワ・ミステリ文庫版を読む。
今回手に入れたのは1999年の第47刷。108円でそこにあった。

これも初めて読んだ作品だが、クリスティ女史の筆致は知識をひけらかす邪魔なウンチクとかなくてすっごく読みやすい!w もっと早くからクリスティ作品の魅力をわかってるべきだったわ。

序文で義理の兄からのリクエストにお応えして血をどばーっと盛っといたわ~って書いてるw 偏屈大富豪老人がクリスマスイブに喉を掻っ切られて倒れてる!

兄弟がみんな仲が悪くて遺産相続でモメている。クリスマスに一堂に会した豪邸での密室殺人。とても古典的ミステリーの匂いがする。
登場人物たちの性格をポアロはじっとりした目で観察している。アリバイよりも犯行が可能かどうか?キャラクターを分析される。

密室トリックはある程度ミステリーになれている人にとっては既視感があるかもしれないのだが、最後の数ページで明かされる犯人が十分に意外性があってよい。

巻末解説によればアガサ・クリスティー女史の長編65冊中で24冊目にあたる今作は最も脂の乗った時期の作品。この作品も自分は楽しく読めた。

2 件のコメント:

  1. クイーンやカーと違ってクリスティーは大傑作は少ないけど、短編も長編も殆ど外れが無い。
    自分が好きなのは「ナイルに死す」と「アクロイド殺人事件」です。

    ブロガーさん。もしまだ堀北さんに興味が残っているなら。
    毎週木曜日23:30分より「ケータイ刑事 銭形舞」TOKYO MAXで放送中です。まだあと8話ほど放送あります。

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  2. 実は「ナイルに死す」「そして誰もいなくなった」も読みました!どちらも大傑作!

    もう堀北を想い出すこともあまりないなあ…。
    「ケータイ刑事」は劇場版も含めて何本か見たことあります。宮崎あおい、堀北真希、夏帆のやつ。
    くだらなかったけど、短かったぶん「都市伝説の女」よりはマシ。
    これからは残り少ないかもしれないまさみとの時間を大切にしたいw

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