2026年1月23日金曜日

ジム・ギャリソン「JFK」(1988)

ジム・ギャリソン「JFK ケネディ暗殺犯を追え」(1988)を岩瀬孝雄訳1992年ハヤカワ文庫版で読む。こいつは3年前の秋にキャンプ先のBOで110円購入。
ON THE TRAIL OF THE ASSASSINS by Jim Garrison 1988
オリバー・ストーン監督の「JFK」の日本での公開が1992年3月だったので、公開に合わせて2月に出た邦訳。陰謀説派の決定的で最重要な一冊。
自分が手に入れたものは1994年4月で20刷!たった2か月で?当時は多くの人に読まれたものなんだろう。古本屋の棚でよく見る本。今回初めて手に取った。

映画を見た状態で読む。なので映画の場面を思い浮かべながら読むことになる。当然ながら本のほうが登場人物が多く内容が濃くて詳しい。ともに見てるほうが理解が進む。

ニューオーリンズ地方検事ジム・ギャリソンがジョン・F・ケネディ暗殺事件を地方検察当局の主任として追いかける。

容疑者として逮捕され2日後にジャック・ルビーに拘置所で射殺されたリー・ハーヴェイ・オズワルドという人物の謎の正体に迫る。オズワルドはソ連に亡命しロシア人妻を連れ再びアメリカに帰ったというちょっとありえないことをやってのけた人物。それだけで謎。
メキシコでは反カストロ・キューバ人たちと接触、ダラスの白系ロシア人亡命者と交友、ニューオーリンズでは元CIAの探偵らと繋がりを持つ。ぜんぜん共産主義者じゃなかった。

ギャリソン検事はオズワルド単独犯行説の矛盾を指摘し、オズワルド周辺の人物たちのきな臭さに注目。ということはCIAに利用され罪を背負わされ消された哀れな人物か?
ダラス警察も事件直後から挙動がおかしい。隠蔽や証拠捏造。オズワルドの調書を取らなかったり、重要な容疑者を消失させたり…。

ギャリソンには連邦政府からもFBIからも嫌がらせ。大手マスコミからも政治的野心からやってると糾弾。クレイ・ショーを無実の罪で訴追し人生を台無しにしたと非難される。ロスアンゼルス空港トイレでは警察に猥褻犯の罠にはめられそうになる。全米が敵。
(オリバー・ストーン監督がギャリソンの映画を製作したときもマスコミは批判的だったとは知らなかった。)

映画ではクレイ・ショー裁判がクライマックスだったのだが、本はその後も続く。捜査に圧力をかけられたり、ギャリソン検事はでっちあげ冤罪で逮捕され裁判になったり。支援する振りして罠だったり。

ケネディの外交方針の変更が好ましくなかった勢力による、結果的に極悪な王殺しクーデター。何かを必死で守りたい勢力から評判を落とそうという謀略。ギャリソンはそこが事件の本質と見抜いて疑わない。

映画もよかったけど、本も良い。両方見ることをおすすめ。ケネディ暗殺事件は現代人にとって必須の教養。

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