2026年1月24日土曜日

ウィリアム・サリバン「FBI 独裁者フーバー長官」(1979)

ウィリアム・サリバン「FBI 独裁者フーバー長官」(1979)という本を読む。昭和56年に土屋政雄訳で中央公論社から出た単行本の昭和62年中公文庫版。

こいつは3年前にキャンプ先のBOで110円購入した古い本。「JFK」と一緒に手に入れたので、同じ元持ち主が処分したものかもしれない。アメリカ現代史を知るのに役にたつかもしれないと連れ帰った。

約50年間FBI長官の地位にあったJ・エドガー・フーバー(1895 - 1972)の下で、大戦中から30年間FBIに奉職したウィリアム・サリバンという人のFBI回想録をビル・ブラウンという人がまとめた本。

サリバン氏はFBIナンバー3を目前にフーバーと感情的口論の末に辞表を出した人。なのでそのほとんどがフーバーの悪口。
フーバーという異常な人でなければ米ソ冷戦時代のFBI長官を半世紀も務められない。アクの強い気分屋でFBI捜査官たちを委縮させた人。王侯貴族のように特別扱いされないと機嫌を悪くする。こんな上司の下で働きたくない。なので有能な人ほど辞めていく。ならば国家にとって害悪。

フーバー時代のFBI捜査官に頭髪の薄い人はいなかったらしい。理由はフーバーが「見栄えが悪い」と感じるから。まさに独裁者のように振舞った。

フーバーは共和党支持者。ケネディ家の3兄弟も嫌ったし、キング牧師も嫌った。公民権運動にも新左翼にも冷淡。
英国人もフランス人もオランダ人もオーストラリア人も嫌った。そんな状況でアメリカ国内のソ連スパイを追跡し逮捕する。そのへんの事情と回想は読んでいて面白いかもしれない。

ケネディ暗殺後のリンドン・ジョンソンは自身も暗殺されることを極度に恐れていたらしい。大統領車ではいつも頭部を窓より低く前かがみ。大統領専用機でも護衛の戦闘機。

ウォーレン委員会にフーバーの密偵として送り込まれたのがジェラルド・フォード?!この大統領は日本を訪問した初の大統領で、昭和天皇を米国に招待した大統領。なのに今日まるで存在感がないし日本人から忘れられている。

そしてニクソン時代のウォーターゲート事件。このへんは日本人にはあまり関心も馴染みもないかもしれない。

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