宗田理「奥の細道失踪事件」(1993 角川文庫)という本が友人の本棚にあったので借りて読む。宗田理(1928-2024)を読むのは初めて。「2年A組探偵局」というシリーズの一冊らしい。
てっきり中高生向けジュブナイル冒険小説なんだろうと思ってた。いきなり身寄りのない老人が事故死するとか怖い。これはサスペンスホラーなの?
高校1年生5人が夏休みに奥の細道を歩きに出かけて行方不明になる事件を、なぜか中学生探偵団が探しに行って、同じく犯罪と陰謀の罠に落ちる…という話。
えっ、牛首村?!そんなホラー映画あったやん。
中高生が読むならまあまあ面白いのではないか?自分としては「そんなことになる?」って疑問。正直それほど面白くも感じない。だが、少人数で山奥の廃村とか廃墟とかに出かけるのはよくないなって思った。
あと、登場人物たちの会話が中高生らしくない。
そして、老人宗田理からの平成日本に向けた社会批判も含まれてる。メッセージ色が濃い。
たぶん1時間ぐらいで読める。あと、文庫表紙イラストが内容と雰囲気を伝えていない。合ってない。
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