ロバート・ブロック「サイコ」(1959)を福島正実訳のハヤカワ文庫NV(1982)で読む。
かのヒッチコック「サイコ」の原作。ロバートブロックという作家は今日ではヒッチコック映画の原作者としてしか語られない。自分もこの本を見るまでその存在を知らなかった。
ちなみにハヤカワから邦訳が出た時のタイトルは「気ちがい」それ以外考えられない訳語。
読んでみて驚いたことは、ヒッチコック映画がほぼ原作通りだったこと。違う点は、会社の金を持ち逃げする女性の箇所を映画は詳しく書き足していたこと。
あと、主人公青年ノーマン・ベイツは太ってる?!
この本が書かれた当時としては画期的だったかもだが、この手のサスペンススリラーは食傷気味なほど書かれたし映画やドラマで見た。今の若い子が読んでもそれほどの新鮮味は感じないかもしれない。
映画を見た人はわざわざ原作も読む必要性を感じない。
ただ、活字では登場人物たちの心の声も書かれているので話がさらにわかりやすいと感じるかもしれない。
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