「フランドルの呪画(のろいえ)」という本をもらったので読む。オビを見るとスペイン語で出版された後に世界各国で翻訳され200万部売れたらしい。
著者のアルトゥーロ・ペレス・レベルテ(1951 - )はジャーナリストで今作が作家デビュー後3作目。初のミステリーらしい。
この集英社版(1995)は佐宗鈴夫訳によるフランス語からの邦訳版。
絵画修復家のフリアは15世紀フランドルの画家ピーテル・ファン・ハイスの「チェスの勝負」という絵画の修復をしている。友人の画廊オーナーから持ち込まれた仕事。
X線検査の結果、絵の具の下にラテン語のメッセージ「誰が騎士を殺したか?」
少女時代から父親代わりの古美術商セサルと一緒に500年前の騎士暗殺事件の謎の解明に挑む。
読み始めてしばらく流して読んでいたのだが、このファン・ハイスという画家は実在したのか?思わず調べてしまったのだが、やはり架空の画家の架空の名画らしい。
15世紀、オスタンブール公国の君主夫妻はフランスとブルゴーニュの狭間で小国の存続に奮闘…という設定。
絵画の中に描かれたチェスボードと、現在の実際の殺人がシンクロ。それは「ダ・ヴィンチ・コード」みたくわくわくできる展開だ。
しかし、真ん中あたりからチェスに詳しくない一般人にとってはチェスの解説が多くなり閉口。そういう箇所はすっ飛ばして読んでいくのだが、それでも展開が停滞して退屈。
サスペンススリラー映画を見ているような展開。その真犯人は予想できなくもなかったが、動機はどうでもいい感じ。
面白いっちゃ面白いかもしれないが、長かったわりに最後まで読んでの満足度は星3つといったところ。
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