佐々木譲「ベルリン飛行指令」(1988)を新潮文庫版で読む。
零式戦闘機開発に携わったという先輩技術者から知らされた驚きの秘話。F1レースで訪れた西ドイツで老人から聞かされた、大戦中のベルリンでの零式戦闘機目撃証言。え、そんなことってある?!
そして回想。バトルオブブリテンで英国空軍に退けられ劣勢のドイツ空軍。日本が開発した零式戦闘機の重慶での圧倒的戦績を伝え聞いて、ドイツでもライセンス生産したい!と在ドイツ駐在武官に極秘の要請。
しかし、日本はドイツと同盟国とはいっても相互に人員物資を輸送できるようなルートはない。そこで、海軍の札付きとして孤立する安藤と乾の両パイロットに白羽の矢。三菱から納品されたばかりの戦闘機2機だけで極秘にベルリンまで飛んで!そんな無茶な…。
英国が支配する地域と空域を飛ぶことになる。なんとかインドとイラクの現地勢力に着陸と機体整備の事前交渉をしておいたのだが、イラクの軍人から英国の基地を爆撃して!と半ば強制と脅迫。酷い…。
機体を整備すると見せかけて逆に機能不全に陥らせるとか悪質すぎる嫌がらせ。まるで中東のベッドサッカーの精神。このクソが!ぜったいにイスラム教徒は日本に入れてはいけない。
不可能なミッションを達成する爽快感のある冒険小説ではあるが、その後を知ってる状態で読むと虚しさと苦い後味。
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