三崎亜記「刻まれない明日」(2009 祥伝社)という本を読む。無償で頂いてから5年ぐらい経ってるので焦って読む。
10年前に3000人以上が消失(事故?災害?時空の歪みとか?)した町の外側にいた人々主観の連作短篇。ファンタジーSFみたいな?それらのエピソードは縦と横でつながってて、時間が前後して描かれてる。
ま、人間は消えたけど思念は残ってるらしい。記憶を無くし町に戻って来た女、道を歩くことが仕事の役人、存在しない図書館の貸し出し記録、失われた人々からリクエストはがきが届くラジオ局、脳内で聴こえる鐘の音、空いてるテーブル席があるのに満席にするレストラン、開発保留地区行きのバス、失われた大切な人の帰りを待つそれぞれの人々。
これ、「失われた町」という本の続編的なやつ?いきなりこちらから読んでしまって、設定と世界観がよくわからず困惑。
だが、それでも読んでいて感心はした。よく意味のわからない日本映画を見終わったかのよう。
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