2025年1月18日土曜日

新・暴れん坊将軍(2025)

三池崇史が監督、大森美香が脚本を担当するドラマプレミアム「新・暴れん坊将軍」がテレビ朝日で1月4日に放送されたので見た。
実は自分、松平健という役者をほぼマツケンサンバの人としか認識していなくて、そのキャリアのほぼすべてを占める「暴れん坊将軍」を人生で一度も見たことがなかった。見た。

だいたい将軍が暴れん坊って何なん?って思ってた。そういう嘘歴史やめてもらっていいですか?と思ってた。
だが、すごく面白かった。史実としてデタラメもいいとこだが、ここまで自由が許されるのが娯楽としての時代劇ドラマ。
八代将軍吉宗の子で体の不自由な九代家重もやはり暴れん坊?家重(西畑大吾)がこれほど活躍するとは予想できてなかった。
大岡忠光って見てるときはわからなかったけど、木村了だったのか。久しぶりに見た。
ご意見番みたいな老人が小野武彦さんだ。まだまだ元気そうでなにより。

権力欲にまみれた悪役人本田博太郎のぐへへへ感に感心しかしなかった。あまりにわかりやすい時代劇の悪人。
慾にまみれた老中神保悟志もみごと。この役者、毎回毎回悪事がバレてとほほな目に遭うヒールのスペシャリスト。
中ボスに相当する人身売買元締め渋川清彦も時代劇の悪人としてぴったりで感心。もうなにから何までがピタッと高い精度で整ってて感心。
時事ネタも盛り込んであった気がした。ホストにハマる娘(藤間爽子)とか。
あと、尾張様こと徳川宗春(GACKT)が長煙管に騎馬姿で登場し、質素倹約を批判する自著を吉宗に読ませるシーンとか笑った。筋トレシーンとかも「何なんこの人」と突っ込んだ。GACKTが間抜けな存在に描かれてるのは珍しいと感じた。

これが日本の中高年が長年見続けて来たお約束時代劇か。はちゃめちゃすぎて面白い。
チャンバラで斬られる名も無き端役たちがこれからも技を継承できていくのかと考えながらドラマを見守った。

こんな自由な時代劇が許されるなら、暴れん坊天皇も作ってほしい。民を重税で苦しめる自公財務省政権の悪代官悪役人と身内に甘い東京地検をばったばたっと斬ってほしい。

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