ライマン・フランク・ボーム「オズの魔法使い」(1900)を読む。柴田元幸新訳の2013年角川文庫で読む。
THE WONDERFUL WIZARD OF OZ by Lyman Frank Baum 1900
自分、有名なジュディ・ガーランド主演の映画(1939年)をちょこっとしか見たことない。なので設定はなんとなく知っていてもストーリーをまるで知らない。カンザスから竜巻で異世界に飛ばされることしか知らない。
ライマン・フランク・ボーム(1856-1919)がいつの時代の人なのかも知らなかった。父は油田を持ってる裕福な家庭育ち。この童話が書かれたのは日本で言ったら明治33年。
この角川文庫の表紙イラストはケシの花の香りにやられて眠ってしまったドロシーを救出する場面なのか。
てか、悪い魔女・東の魔女も西の魔女も簡単にやられすぎ。東の魔女は意図せず竜巻で飛ばされた小屋の下敷きになるし、西の魔女は水を掛けられただけで縮んで死ぬ。
なんとも言えないヘンテコで不思議な児童向けファンタジー。
移民社会アメリカの子ども向けなので、いろんな何かが欠落した人が協力しあう大切さを説く童話?
魔法で助けてもらうにもアメリカ社会の基本であるギブアンドテイク。
優しいおばさんのいるカンザスへ帰る…というシーンがすごくあっけない。
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