2025年1月31日金曜日

秩父札所17番定林寺へ浜辺美波巡礼

秩父へ来たのが8年ぶりぐらいだったので、秩父市内にある浜辺美波聖地へ行ってみることにした。秩父市の中心地からそれほど離れていないのに、もうこんな鄙びた感じの場所に小さなお堂。秩父札所17番定林寺だ。

ここが秩父を舞台にしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のロケ地だ。
しかし、今回我々の目的は、浜辺美波がめんまを演じた2015年9月21日放送のフジテレビ実写ドラマのほう。(アニメ版は未視聴)
秩父の札所の本尊は特別な日でないと御開帳されていない。なので逗子の扉の向こう側にどんな十一面観世音菩薩像があるのかはわからない。
10年経っているというのに、みごとなまでに何も変わっていない。
この寺周辺がすごくいい感じ。
寺を左側に巻いていく道もいい感じ。
しかし、このお寺の絵馬がとんでもないことになっているw
こんなマンホールまで!アニメ聖地化現象。だが、視線を道の脇へやると、お寺の前には宝暦年間の銘が刻んである古い立派な石灯篭。
「宝暦十一年辛巳(かのとみ)六月十二日 従五位下細川玄馬頭源興晴」と読める。
(宝暦十一年は1761年。今現在放送中のNHK大河「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎が11歳のとき。)

細川興晴って誰だろう?調べてみたら、常陸国谷田部藩(1万6200石)藩主。細川藤孝(幽斎)の次男・細川興元を祖とする谷田部細川家の6代目。(谷田部細川家はそのまま明治維新、そして昭和の貴族院廃止まで貴族議員)
谷田部の細川家と秩父にどんな関係があるのか?淳信院という人が誰かはわからなかった。母なのか正室なのか側室なのか。

こういうものに日常でなにげに触れると、自分が生まれるはるか以前の宝暦年間が実際にあったんだなと感じることができる。
あと、谷田部って地名に見覚えがある。かつて毎年ロックインジャパンフェスに行ってた人なら常磐道に谷田部ICがあったなってわかるはず。
谷田部藩の藩庁である陣屋があった場所は今では谷田部小学校。調べてみたところ、見るべきものは何も残っていないようだ。
たぶん、定林寺周辺は江戸中期から令和の現代まで、ほとんど風景が変わっていないに違いない。

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