2022年5月11日水曜日

黒島結菜「ある夜、彼女は明け方を想う」(2022)

引続き「明け方の若者たち」のスピンオフアナザーストーリー「ある夜、彼女は明け方を想う」(2022)を見る。監督は「明け方」と同じく松本花奈。脚本も小寺和久で同じ。
おそらく撮影時期も制作スタッフも同じ。2022年1月よりアマゾンプライムビデオ独占配信。

「明け方の若者たち」が後半黒島結菜の出番がほとんどなかった。こちらは黒島主演スピンオフ。黒島目当ての視聴者はこちらを見ろ!というわけか。
黒島結菜がどうしてああなったのか?おそらく、黒島の夫にあたる人物(若葉竜也)との出会いを描く前日譚。
女子大生が大人の男とつきあってレストランで食事してることが嫌悪感だし、女子大生にプロポーズする男にも嫌悪感。見た目が素朴そのものな黒島結菜がなんでこんな役を?

ニューヨークで出会って3年という男女。留学生と出張で来ていた男。知性と教養があって金もあって性的魅力のある男。そういう大人の男に憧れる十代の女子大生を黒島が演じる。心がときめくデートの日々。

「妹より彼女がいい?」なんつう男だ。それに「彼女がいいです」という女も女。即、車でキス。
男はニューヨーク勤務が決定。黒島は院生としてなんとなく就活してたのに意外にあっさり内定。一緒にニューヨークについていくつもりだったのに、二人は離れ離れ。

男が不満げ。女が海外がいいっていうから海外転勤を希望したのにと文句タラタラ。
完璧な男だと思っていたら、急に嫌な面が見えて来た。俺様男だった。幸せなカップルだったのに暗転。

なんという贅沢な悩みだ。着ている服もおしゃれだし、何も不自由のない余裕のある生活をしているように見える。とても令和の今見るようなドラマじゃない。まるで一昔前の林真理子みたいな話。MVの尺を伸ばしたようなドラマ。

空港に見送りに行ったら、エスカレーターを降りながら男は指輪を外した…だと?そんなとこを目ざとく見つけるな。
そんなとき女友達から飲み会に誘われる。で、「明け方の若者たち」の冒頭の沖縄料理店での飲み会シーン。北村くんと出会う。
今後3年夫が海外赴任という新婚妻が、夫とは正反対の背伸びをしようとする年下の彼を、人妻の手練手管で誘惑。こんなことがあっていいのか。

「明け方」の黒島サイドからのドラマ。本編を見てから見ることをオススメする。本編より先にこちらを見てはいけない。
ずっと黒島目線で独白。この女には嫌悪感しかない。罪深いのに償いをしていない。ウソ泣きしかできない…。
と思いきや、夫の胸で「ごめんなさい」と泣く。
やっぱり見ていてそれほど面白くも感じない45分の文芸作品ムービー。

だがそれでも黒島結菜がかわいい。痩せてて眉毛がきりっとしてる。なのになんで黒島は男女双方からそれほど人気になってないんだ?
公園でハイボール缶を飲むような女はむしろ好き。まさみもかつて黒島の年頃には地方ロケのときはホテルの部屋でひとり緑茶ハイ。

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