2022年1月期のテレビ朝日系土曜深夜ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」全10話を完走した。企画原作は秋元康、主演は昨年「ドラゴン桜」で東大クラスにもいた細田佳央太。
これを見なくてはならなかった理由は遠藤さくら。ドラマのヒロイン。
遠藤さくらさんは幼く見えるのだがすでに20歳。顔が丸い。棒のようにすらっとした体型。アイドル女優は高校を卒業すると急速にケバくなっていくことが多いのだが、遠藤さんはまだまだ純朴そうに見える。
このドラマが荒唐無稽。少女コミックを読んでる女子中高生があこがれるような男子高校生ばかりの高校があったら…という世界観。このドラマの通称は「もしイケ」。「イケメンパラダイス」の劣化版。てか、イケパラもこのドラマと同様にくだらなさの極みだった。
イケメンしか入れない高校という設定なのだが、主人公は、通りすがりの女子高生たちからあからさまに失望され捨て台詞を残して立ち去っていく…という辱めに遭う。そんな女子たちを「おい!」と叱責する正義のヒロイン遠藤さくら。
なにより見ていて居心地悪いのが、登場する女子たちがそろいもそろってみんな、イケメンであれば誰でもキャーキャー騒ぐという、サカリのついたメス猿という質感でしか描かれてなかったこと。
そんな中で例外がヒロイン遠藤さくら。どこか周囲を冷めた目で見てるクール女子。いつも読書。読んでいる本が論語、フランツ・カフカ、人体の不思議、など。そして、イケメンでもなくカッコよくもない、むしろどんくさくてもっさりした優しい主人公(細田はそんないい人役のスペシャリストになりつつある)に惹かれていく…ということでかろうじてドラマが成立。(茶髪で髪が立ってればイケメンという風潮もおかしいのだが)
自分は男子パートはほとんどスルーした。くだらなくて暑苦しいので。
小西桜子がゲスト出演した第5話は、イケメン高校生の子を妊娠したかも!?という回。
その話をぐうぜんに聴いてしまう遠藤のシーンが、2回ぐらいテストしてそのまま撮ったみたいな、リアリティがなく都合のよいツッコミどころの多い安っぽさを感じさせる深夜ドラマらしいクオリティのシーンだった。
おそらく遠藤さんはこれまでの人生で悪意を持った嫌味を言う他人にすごんだことは一度もないものと思われる。
そんなヒロインの数少ない友だちが齊藤なぎさ(=LOVE)。この子もどんくさい主人公を睨みつけて舌打ちをするような、気の強そうなかわい子ちゃんギャル。普通だったらこの二人は友だちにならないはずだが。
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