これ、自分は知らなかったのだが、コーネル・ウールリッチの短編小説が原作だったのか。そして音楽がなんとフランツ・ワックスマン(1906-1967)。
うだるような暑さのニューヨーク・マンハッタン。暑くてベランダで寝てる住民、下着姿でダンスを踊る婦人、洗濯物、夫婦喧嘩、庭いじり、おせっかいおばさん、そんな人々の生活と人間模様が丸見えの一画が舞台。昔のニューヨークの住民はこんな感じだったのか。誰もカーテン閉めないのかよ。たぶん撮影はスタジオセット。
主人公ジェフリーズ(ジェームズ・ステュアート)はカメラマン。取材中の事故で脚を骨折しギブスで車いす生活。窓の外を眺めることしかすることがない。通い看護婦おばさんから「のぞきは犯罪!」「早く結婚しとけ!」と強い口調で説教される。
汗びっしょりになって寝ているとリザ・フリーモント(グレース・ケリー)というドレスアップした美女が部屋に侵入してる?!なんだ、主人公には美人の恋人がいたのかよ。だが、今後の生活と結婚について意見が相違。男に別れを告げて去っていく。
日本人からすると信じられないぐらいニューヨーカーは夜遅くまで起きている。窓から人々の深夜の生活が断片的に見えてくる。ジェフリーズは中年夫婦、作曲家、バレエダンサーの生活をずっと見ている。
レインコートを着たセールスマン風の男が深夜に何度も何度も部屋を出たり入ったり。こいつは何をやってる?ジェフリーズはウトウトしながら、その様子を断片的に見てる。
あれ?その男の部屋の妻がいなくなった?男は部屋でのこぎりや肉切包丁を片付けてる?
ジェフリーズは双眼鏡で観察。望遠レンズつき一眼レフカメラで観察。疑惑が芽生える。
喧嘩の絶えない中年夫婦の妻は夫に殺されたのではないか?リザは取り会わない。犯人が無防備にそんなとこを見せるわけがない。だが、さすがにリザも状況からヤバさを感じ始める。で、リザは夫が眠ってる間にその部屋に潜入捜査。やることが大胆。
ジェフリーズの友人刑事ドイルが状況証拠だけでは動かない。ジェフリーズとリザの疑惑をことごとく否定。
ジェフの疑惑を完全に信じたリザと看護婦ステラの3人は相談。男は花壇に何かを埋めたのでは?そしてジェフは手紙という罠をしかける。
なかなか期待した通りに展開しなくてかなりイライラした。
だが、部屋を一歩も出られない男と美人とおばさん3人組がコソコソ相談しながら殺人犯を追い詰めるという形式がユニーク。
そして若い美人は好奇心が強くておてんばで冒険しがち。リザが梯子を上り窓から侵入したとき「あー、バカ!w」って、主人公と同じように声を出して突っ込んだ。
最後はちょっとハラハラした。アメリカ人ならやっぱり自宅に拳銃を置いておきたい。フラッシュの件は今の若者には説明が必要かもしれない。犯人のキャラが普通であまりインパクトがない。
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