2022年1月5日水曜日

岸辺露伴は動かない(2021)

昨年末に放送された「岸辺露伴は動かない」の新作第2弾が今年もまた12月27日から3晩連続で放送。小林靖子脚本、渡辺一貴演出。音楽担当は今回も菊池成孔。
キャストも変らず高橋一生飯豊まりえ。(とはいってもレギュラー登場人物はこの二人しかいないが)

昨年放送の3本が第1話から第3話ということで、今作は第4話から第6話までということになる。では順番に見ていく。

第4話「ザ・ラン」
妖怪伝説のある山を買ったため破産した。ネタのために家を売った。編集長に原稿料の前借を頼むと言い出した露伴。
あの豪邸がなくなっちゃたの?!驚く編集者まりえのファッションも独特。露伴先生と噛み合わないトークを繰り広げる。
ジムで体を鍛えている露伴は自称モデル橋本陽馬(笠松将)と出会う。こいつも露伴のようなヘンテコヘアー。めちゃくちゃ体を鍛えてる。執拗に走る。
体をデザイン?自衛隊員でもないのに何でそんなに体を鍛える?何目的?モデルでなくオリンピックを目指せ。

こいつが体を鍛えるのに必要な金を同棲中の女の財布から抜く。キャッシュカードも暗証番号を推測して勝手に使う。気の弱そうな配達員を練習の邪魔をするなと脅すし邪魔だと舌打ち。最低だしキモいし頭おかしい。生理的に受け付けない激キモ筋肉サイコパス野郎犯罪者。早く追い出せ。

で、露伴先生と対決。自分もヘブンズドアを使いたい。娯楽作でこういう不愉快な奴を見たくない。こいつを変えてしまった原因はランニングコース?何かの妖怪?ホラー展開。そして第5話、第6話へつづく。今回の新作3話は「六壁坂村」という1本の大きな筋が通ってる。
第5話「背中の正面」
バスク人のベレー帽みたいなまりえってぃがかわいい。決して振り返ってはいけないという平坂で振り返る。すると「かごめかごめ」が聴こえてくる。寒気が。

そして露伴先生の家に、激キモ中年男乙雅三(市川猿之助)登場。まりえってぃとのファーストコンタクトがまるで「もしも背中を決して他人に見せようとしない男がいたら?」というコント。露伴先生も困惑しつつ「面白過ぎる」と楽しむ。
第4話とは雰囲気一変のユーモア回だがやっぱりホラー。第6話への前哨戦。

第6話「六壁坂」
ついに六壁坂村へ妖怪伝説を取材に。ボケまりえってぃと几帳面すぎる露伴の漫才のような会話が最初から飛ばしてる。ふたりともスタイルが良い。
そのへんに村の子どもたちとか、老婆がぼんやり座ってるとか、まるでTRICKな世界観。
大郷楠宝子(内田理央)登場。サングラス、そしてお着物。横溝正史に出てきそうな悪女っぽさ。実質第6話のヒロイン。自分の知ってるだーりおとイメージ違う。
さらに問題の坂はどこなのか?という謎解き。見ていてワクワクする。

渡辺大知がまたしてもちょい頭のおかしそうな青年役。この釜房郡平という青年もキモすぎ。お嬢様ヒロインの家のバイト庭師にすぎないのに彼氏面。「岸辺露伴」に出てくるやつらはみんなキモい。
存在自体が迷惑なのに、ヒロインと密会してる離れで頭を打って死亡するというさらに迷惑。「これって私が殴って殺したみたいじゃないの!」

そこに家柄のしっかりしたキモ婚約者修一(中島歩)がやってくる。(ちなみにこの俳優は国木田独歩の玄孫。)
ヒロイン取り乱しまくり。死体を隠すしかない。必死の奮闘。この郡平が死体なのに出血が止まらない。死体を埋めるしかない。
それらを露伴はヘブンズドア―で読み取った。死んでるだけの郡平が何を?まりえってぃの身に危険が?悪霊の謎を解くジャパニーズホラーらしい展開と雰囲気。

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