今年の24時間テレビ内で放送されたドラマ「生徒が人生をやり直せる学校」をやっと見る。
原作本があって、水橋文美江脚本。監督は平川雄一朗。
自分、人生において一度たりとも24時間テレビにチャンネルを合わせたことがない。だいたい9時台に放送されるとだけ聞いていて9時から2時間録画にしておいたら、最後まで録画できていなくて尻切れになってしまった。観れるところまでみた。
まず浜辺美波がもう高校教師役をやってることが軽く衝撃。つい最近まで小学生中学生役やってたのに。「映像研」では共演の桜田ひよりと同じ高校生だったのに。今回は浜辺が先生でひよりがギャル生徒。
ああ、どうせまた不良生徒と教師の暑苦しいドラマか…と思って見たら衝撃。
新人1年目の先生が地域で一番下の底辺高校に赴任してくる。教員用トイレで会った生徒がギャルでタバコ。注意しても聞く耳を持たない。
体育館での新任の挨拶の段階で、生徒たちの実態に衝撃。誰も話を聴いてない。それどころか体育館内にバイクで乗り入れてくる生徒まで…。完全に崩壊した教育現場。
浜辺は英語教師役。授業中の学級も崩壊。どうしてこんな生徒たちが?本来であれば高校に入学する最低限の資質がない生徒たち。他の先生も問題のある生徒たちを自由に放任してる。職務怠慢では?
底辺高校は母子家庭生活保護という家庭の生徒も受け入れていることを知ってさらにショック。これって高校授業料無償化以降の現象?
先生たち曰く、規則を厳しくして生徒が学校に来なくなっては元も子もない。「問題のある生徒は家庭に問題がある」受け皿にならないといけない。
「金八先生」の時代はこういう生徒は中学(公立)までだったけど、今や公立高校にもこんな家庭の貧困問題が移行。
浜辺美波と妊娠検査薬。「私たちはどうかしてる」でも見た組み合わせ。
しかし、職員用トイレにそういうものを棄てるということは、先生に気づいてほしいってことだろうな。浜辺は相談に乗ると言い聞かせるのだが、トイレに閉じ込められて水をぶっかけられる。ドラマらしい展開。
体育の授業を受けない生徒がいる。それは空腹になることを避けるために休んでる?食事すらまともに取れない家庭環境。その発想がまったく思い浮かばずにショックを受けた。
生活保護アル中母と二人暮らしの生徒。もう一人の主演である新任教師(平野紫耀)が生徒にラーメンをおごったら、それをきっかけに翌日母親が薬の大量摂取で自殺?それはヘビー過ぎる。
先生が生徒を憐れに思って施しをしたところで問題は解決しない。問題のある生徒の背後に問題のある両親。そしてその両親もかつて問題のある家庭で育った。まったくの負の連鎖。
それは福祉の敗北。行政の敗北。戦後の自民党長期政権による日本の敗北。
先生たちが殊勝。生徒ひとりひとりの事情を申し送りミーティングしてる。みんな生徒たちの問題行動には目をつぶって生徒たちに寄り添おうとしてる。
進学校はただ生徒を大学に送り込んで問題を先送りしてるだけでいい。だが、底辺高校の先生たちは夢を選ぶことすらできない環境にある生徒によりそって、具体的な将来をイメージさせることから始めてる。
食事が満足に取れていない生徒のために図書室で食べ物を配るだと?もう日本はそんなところまで追い詰められているのか。これがネオリベラルの行き着く先か。
最初は生徒たちは自分とは違うと考えていた浜辺先生は、平野の頑張りと、生徒たちのバスケの試合を見てさらにファイトを燃やす。そんな辺りでドラマが終わってしまった。最後まで見ていない。
PS. 浜辺の写真集発売を前にしてスキャンダル記事が出てしまった。浜辺はユーチューバーと合コン三昧?!
「おしゃれイズム」でさんざん酒にだらしないイメージがついてしまったのだが、そのきっかけは合コン?
酒にも男にもだらしないとか、浜辺の清純派イメージの危機。気持ちの悪いユーチューバーとはつきあうな!といいたい。
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