「九月の恋と出会うまで」(2019 日テレ、ワーナー)という映画があるので見る。松尾由美原作の同名小説の映画化。監督は山本透。脚本は草野翔吾。
何の予備知識もないままに見始める。たぶん主演は高橋一生だが、川口春奈が出ているので見る。
冒頭から高橋の低く太い声のナレーションではーちゃんのプロモーションのような映像。
写真が趣味だとして、勝手によそ様の子どもの写真を撮るのは今では許されないのでは?
住んでる家がイタリアか南仏の邸宅のよう。様々な年代と職業の人々が暮らしてる。世間の若者ってこんなに毎日楽しそうなの?
浜野謙太がいきなり朗々とチェロを弾いてるシーンがあっておどろく。こいつは映画やドラマではいつもキモ野郎役だけど本来ミュージシャンだった。なのにその後まったく登場なし。他の住民が泡沫のような脇役。
そこに通りかかった住民平野(高橋)が不愛想。
なのに部屋で平野が語りかけてくる声が聴こえる。意味不明なことをしゃべり始める。こいつは未来から語りかけている?はーちゃん「何をいってるんですか?」
ああ、普通の恋愛ドラマかと思いきや、やっぱりミラクルファンタジー要素を盛ってくる。こっちが未来であることを証明するために「明日、雹が降ります」
ああ、その証明の仕方は平凡。思わずつっこみ。そんなことより買うべき馬券を教えろ。
「なんで私がそんなことしなきゃいけないのよ!」と平野の指示により現在の平野を尾行するようになる。メガネはーちゃんがぷりぷりしててかわいい。その一方で「僕を助けると思って!」という高橋の哀訴懇願口調がキモい。
大人の恋愛ドラマかと思ってたけど、なんか子ども向けSFっぽく感じる。
現実世界の平野とは出会わないはずだったのに風邪で倒れるはーちゃんを介抱。なぜそこに熱冷まシート?なぜに手料理まで?空き巣の件でやってきた刑事の話を始める前の思わせぶりなテンションがおかしい。
小説家志望男が、タイムトラベルのパラドックスを、何もわかってなさそうなはーちゃんに熱く解説してるのがおかしい。未来の平野を探せ!じゃないと自分が消える?!
小説を読ませろ読ませないの「けち!」のやりとりのはーちゃんがかわいい。
大学を訪ねたらそこに無意味にシャボン玉のシーンとかなにこれ。
あれだけ他人行儀だったのにいきなり「バカな事いわないでください!」とかキレたように大声だすとか怖い。
ヒロインが他の住民となんら親しくならないまま茅ケ崎へ転勤。このヒロインと同じように、この映画自体もなんら心に響かずに流れるように通り過ぎた。
なにが時間の壁だ。平野のいう事のうさんくささに平気なヒロインがピュアすぎる。
なぜ川口と高橋という人気者がふたりいるのに、もっとちゃんとした恋愛映画をつくれないのか?
なんでこんなこどもだましタイムトラベルSFにしてしまうのか?ドラマにはすごく退屈した。
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