たぶん日本で一番よく読まれてると思われる福田恆存訳岩波文庫(昭和33年ごろ?改版2000年)で読む。ビアズレー(1872-1898)の挿絵入り。
いちおう全編のストーリーは知ってる。R.シュトラウスのオペラだったり、劇場中継だったりで。なので、ところどころ声に出して読んでみたりする。
さすがに訳文が古い。16歳少女の口調じゃない。しかし、格調高いかもしれない。
「お前なら、きっとしておくれだらうね、ナラボス?あたしはいつだってお前にやさしくしてあげたもの。さうだらう、お前ならきっとしておくれだらうね?一目でいゝ、あたしはあの予言者に会ってみたい、あの予言者に。みんなあの男の話ばかりしてゐる。」
「その脣なのだよ、あたしがほしくてたまらないのは、ヨカナーン。」
bouche「脣」という漢字を読めなかった。これで「くちびる」と読むのか。
「サロメ」はわりと上演時間が短い。だが、舞台女優、舞台俳優って心底すごいと思う。とくにヘロデ王。ヨカナーンの首を要求するサロメをなだめる膨大な台詞。自分なら台本1ページも覚えられない。それどころか1行ですらもギリw
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