2021年5月13日木曜日

男子高校生の日常(2013)

松居大悟監督の「男子高校生の日常」(2013 ショウゲート)を見る。菅田将暉野村周平吉沢亮といった日本映画とドラマを支える若手俳優たちによるバカ男子高校生日常系ドラマ。短編マンガ→アニメ→実写映画という流れがあったらしい。自分は何も予備知識がない。

高校生たちの担任が佐藤二朗でやっぱり佐藤二朗そのものなアドリブ芸演技。太賀も出てるので福田雄一臭がする。
さらに驚くのが東京03角田晃広が高校生役(副会長)なことw それはムリがあるだろう。こいつは佐藤二朗とたいして年が違わないぞ。こいつのガヤ脇役ぶりは名優レベルでいつも感心する。

岡本杏理山本美月三浦透子山谷花純といった今現在も邦画の世界で活躍中の女優たちが女子高生役で出演しているのだが、今回これを自分が見ようと思った理由が高月彩良。菅田将暉の怖い妹役。
襖1枚隔てた隣の部屋が男子たちのたまり場。しかも一度菅田の部屋を通らないと自分の部屋に行けないという環境。
バカ男子はたまに妹の服で女装したりする。あげく、下着を盗まれる被害に遭う。それはブチギレる。「いいからまず脱げ!」は萌えた。

男子校生徒の日常、そして文化祭で女子高生たちも合同で何かする群像劇。
男子は異常にテンションが張り詰める。ある意味もうひとつの「桐島、部活辞めるってよ」。

基本、バカシーン以外はひそひそ話。声を張ってないので会話が音量を相当に上げてもよく聴きとれないw でも、そんなに注意して聞かないといけない会話でもない。よく聞き取れないことも笑いの要素か? 見る側も高校生に戻って没入すればよい映画。

この映画を低評価してる人はきっと下北沢で見るような劇団的な演技と芝居を期待したのにそうなってないから? 
いやでもやっぱり評価するような映画でもない。ふざけっぱなしのコントを延々見せられる映画。この内容では85分が引き延ばせるギリの長さ。

メガネ吉沢亮はダサ高校生であったもやはりハンサム。菅田は若い頃から名優。野村はよくわからん。
男子高校生を見下し、威圧的にこちらが上だと認識させる山本美月がクレーマーのようで怖い。些細なことで男子たちを正座させ説教。「ちゃんと学習しろよ。バカなの?」
女優としてそれほど大成する前に結婚(2020)したのは惜しかった。この人も後に福田組コメディエンヌと化した。

ロケ地の高校が有名廃校ロケ地の旧静浦中学だ。最近見た「ドロメ」と同じだ。三浦透子は「またここ?」って思ったはずだ。

見終わった後で「どんな映画だったか?」思い出せないw だが、高校時代の想い出とはそんなもののはずだ。

主題歌はチームしゃちほこ「マジ感謝」。劇中で集客が少ない微妙なアイドルとして描かれていて気の毒。Perfumeの2006年武蔵野美術大学学祭ライブを思い出した。

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