2020年12月24日木曜日

小西桜子「猫」(2020)

テレビ東京ドラマ25枠で放送されていた連続ドラマ「猫」を完走した。主演は「映像研には手を出すな!」で大生徒會の道頓堀会長を演じていた小西桜子。初の連ドラ主演。これはチェックしておかないと。

そしてもう一人が是枝監督の「奇跡」や「海街diary」にも出てた前田旺志郎。今年でもう20歳とかびっくり。

このドラマがまるで純文学作品風。探し猫の件で知り合ったふたり。そこのCaféで意気投合。
だが、この少女は悪性脳腫瘍で余命宣告。その期間も過ぎていたために1日1日が晩年であった。
家を追い出された大学生男は女から条件付きで「うちに来ない?」と誘われる。「トリマーの仕事へ行くバス停まで付き添って!」「もしも、朝目が覚めないで死んでいたら、連絡先に知らせて!」いきなりヘビーな展開。
2000年代中頃に流行った純愛ドラマ、純愛映画の雰囲気。ふたりはやがてラブラブカップルになる。むしろ毎日が楽しそう。カフェでの会話が楽しそう。
このドラマ、主演の2人以外に、街の八百屋の大将(渋川清彦)しか登場しない。ほぼ2人+1人。街に人がぜんぜんいないw 
このドラマ、自分の好きな三崎町で撮影してる。三崎町は今もほぼ昭和な街。

ケンカして玄関越しに話し合うシーンとか「タイヨウのうた」を思い出した。男の名前もコウジだし。

ずっとラブラブカップルの会話ばかり聴かされる展開に退屈しかけたころ、なんと余命宣告されていたヒロインでなく、男がいきなり出前バイトのバイクで事故って死亡。なんだこの展開。

しょんぼりしつつも「どうせ自分ももうすぐ死ぬし」と思って生活してると、あれ?脳腫瘍が小さくなってる?!奇跡の完治復活w

男の母石田ひかりがやって来る。ふたりで故人の思い出話。しみじみ…。
酒井若菜が現れる。こいつは最初から登場の仕方のクセが強い。うちのスナックで働かない?不幸な子を見つけて声をかけるスカウトじゃねえか。スナックの客とも身の上話。なんだこの展開。
最終話、そしてヒロインの旅立ち。時間の止まった死の街を出る。ヒロイン行きつけの美容師役として吉沢悠がワンシーンのみ出演。
え、死んだ男が1日だけ彼岸から帰って来て普通にラブラブデート?!

最後までベタなラブソングのようなラブラブカップル甘々会話の繰り返し。正直見てて閉口。おそらく、女性視聴者に向けて作られた純愛ドラマではなかったか。

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