2020年12月11日金曜日

浜辺美波「エイプリルフールズ」(2015)

ずっと放置していた「エイプリルフールズ」(2015 フジテレビ、東宝)をやっと見る。主演はたぶん戸田恵梨香松坂桃李のふたり。地上波でも放送されたことがあるけど、まだ見てなかった。見ようと思えなかった。

監督は石川淳一。脚本は古沢良太。製作は石原隆というフジテレビのドラマ制作システムで作られたスター顔見世興行的娯楽作ドラマ映画。テレビでよく見る面々をたくさん出せばそれでOK。たぶん「ジャッジ」とか「マスカレードホテル」みたいな映画。
ポスターのビジュアルを見るかぎり、総天然色お正月娯楽映画のノリ。

自分はあまり戸田恵梨香が30歳を過ぎても人気女優である理由がよくわからなかった。それほど魅力がわからない。戸田はベッドでスナック菓子ぼりぼり食いながらケータイで「子どもが臨月だから認知して」という。
松坂はいきなり全裸シーン。自称天才ドクターだけどたぶんホスト。愛人から「現金を降ろすの忘れた」と小遣いをもらってる。

今回これをみた理由は当時14歳の浜辺美波が出てるからw浜辺は誘拐される小学生役?
このシーンからしてリアリティがない。いきなり街中で小学生を脅して拉致して拳銃をぶっ放すとかまったくまともじゃない。
あまりに多い登場人物の多角的視点。それぞれが画的の面白さ優先でなにもかも現実とは思われないふざけた演出。ずっとめちゃくちゃ。夢なのか?ファンタジーなのか?
こういうの舞台作品だとかろうじて許容できるけど、映画としてはストーリーとして破綻だらけ。ありえない。

浜辺美波がおんな芸人か?というぐらいブサイク。ヤクザ寺島が粗暴すぎバカすぎ。浜辺に「バカなの?」という寺島がいちばんバカ。なにひとつ常識がない。
バカの言うことは感動げであっても何の価値もない。小学生には防犯ブザーとGPSが必要だと思った。

偽皇族夫妻を汚いハンバーガーショップに連れて行くシーンの人々もリアクションがありえなすぎで全員不快。滝藤賢一運転手もバカすぎてキモい。
LGBTも、ひきこもりも、描き方が雑。
里見浩太朗&富司純子夫妻がファンだというコーラスグループ船上ディナーショーのシーンが嫌。なんで高い金払って目当てでもないアマチュアの歌を聴かないといけないんだ?

戸田恵梨香のヒロインも早く死んでほしいと思いながら見てた。菜々緒「この娘に謝んなさいよ!」に対して、撃たれた大和田伸也に謝れよ!って思った。しんみり話し合いしてる場合か。芋けんぴ食ってる間に誰か拳銃を蹴飛ばせよって思った。出産に居合わせた人々全員バカ。
白衣を着て病院内をうろついてるだけでは医者のフリはできないと思う。誰も騙せないと思う。
出演者全員が演じていて不安を感じていたに違いない。ひたすらめちゃくちゃ。こういうの、役者としてためになるキャリアにもならない。

結果、ぜんぜん面白くなかった。ずっと不愉快。古沢良太脚本であってもすべてが面白いというわけでもない。だらだら長くて映画として何も感心する箇所がない。
たぶんクスリでもやりながら寝そべって書いたカオス脚本。およそ誰もまともな映画人が関わっていなかったとしか思えない。

PS. この映画は夏ごろ見たのだが、昨日、戸田と松坂が突然結婚を発表した。電撃結婚というやつ。こういうの、ファンはどう思うの?
今年はコロナのせいで文春とかも追いかけられなかったのか。

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