2020年11月21日土曜日

小西桜子「初恋」(2019)

「初恋 FIRST LOVE」(2019 東映)を見る。監督はなんと三池崇史。まったく三池監督らしくないタイトルだが、ポスタービジュアルを見る限りやっぱり三池バイオレンス映画。PG12指定。プロボクサー役の窪田正孝が主人公。

ボクシングの試合と夜の繁華街でのヤクザと中国マフィアの抗争。首を斬り落とすシーンとか無意味にちょこっと挿入。やだ怖い。
大森南朋はマル暴担当刑事で薬の横流しもやってるアウトロー。染谷将太はチンピラヤクザだがオッチョコチョイですべての元凶?

刑務所から出たばかりの内野聖陽(異常にファッショナブルな若頭ってとこか)を出迎えるのが村上淳。こいつは普段から見た目が反社。
組長が塩見三省。倒れてからめっきりいけない老け込みかたをして心配してたけど、不自由な体ながら俳優の仕事をしててちょっと安心。
半グレ三浦貴大ベッキーも薬の売人?みんな闇社会。日本は田舎も嫌だけど都会も嫌。

自分がこれを見ようと思った理由は映像研の大生徒會会長小西桜子がヒロインらしいから。
父の借金のカタで体を売る憐れな女が小西桜子。ヨゴレ役。パンツ一丁の飲んだくれ性暴力父親に追いかけられる幻覚を見て大森から逃げ出し、脳腫瘍で余命宣告されやけっぱち主人公窪田をややこしい事態に巻き込む。中国マフィアに追いかけられるとか最悪。この世の地獄。

みんながヤクを横取りしようと画策する汚いやつら。バカ染谷ごときにやられるとか、輪をかけてバカ。銃を頭に突き付けた状態でどうして逆転される?

電車の中で小西が見るパンツ一丁父が沖縄の調べに合わせて踊る幻覚シーンが長い。面白いシーンだと思って入れたのかもしれないが寒い。
絶望の淵にいる男の目の前に美少女が現れ追われる身になるジャンルの映画にして反社怪獣大戦争映画。キャラがみんなマンガっぽい。スカッとお笑いバカアクション娯楽作映画。バカに徹しているという点で好印象ではあった。

残念ながら小西桜子の可愛らしいシーンはあまりなかった。幻覚を見て恐れおののくシーンか逃げ惑うシーンしかない。

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