2020年12月22日火曜日

21世紀の女の子(2019)

15本の短編映画からなるオムニバス映画「21世紀の女の子」が2018年東京国際映画祭で上映され、翌年には劇場公開されていた。
この映画には松井玲奈、橋本愛、朝倉あき、石橋静河、伊藤沙莉、唐田えりか、清水くるみ、黒川芽以、日南響子、山田杏奈といったかなり有名な若手女優やモデル多数が出演している。

企画プロデュースしたのは「溺れるナイフ」で知られる若手女性監督の山戸結希。エンドロールのアニメを含む残り14本もすべて若手女性監督によるショートムービー。
すべて8分以内に収まってる短編。なのでどれも「で?」っていう終わり方。文芸作品のような映画。

野心的な若手女性監督が、若いモデル女優を使って女性に見せるための映像作品をつくれば、ほぼだいたいがセッ〇ス、もしくはジェンダーがテーマになる。この企画は女性という性がゆらぐ瞬間が共通テーマの短編作品集。

初恋のようなものから、ラブホテルでのセ〇レの会話、痴情のもつれ、失踪した彼の真相を求めたり、別れだったり、多種多様。ただ、同性愛テーマが多かった気がする。
セッ〇スそのものを描いていたとしても、そこにはまったくハダカが映っていないのが共通のルールだったのかもしれない。
おそらく、男性がこの映画を見る想定はまったくされていない。有名人気モデル女優を使っていながら、ほぼ商業作品とはいえない芸術志向短編映画。どれも野心的。

自分が唯一分かりやすいと感じたのが橋本愛の作品。橋本がナレーションをするとほぼ「リトル・フォレスト」。橋本は声もすごく見るものを引き付ける魅力がある。
朝倉あきは同性愛写真家にほぼ怒ってるシーンのみだが、横顔が美しいなと感じた。
山田杏奈はよく乃木坂個人PVで見るような困惑の内容。恋が冷める薬という恋愛ファンタジー。「世にも奇妙な」みたいな感じ。どのシーンでも山田がブサイクに映っているw
松井玲奈はずっと暗い表情してる男女の一場面。

山戸が監督した唐田えりかが出演している文化祭の「呼びかけ」みたいな少女の奇祭のような短編も見ていて困惑。一種のトランス状態。

昨年結婚した黒川芽以の女優としての仕事をひさしぶりに見た。この人はまだ女優として活動してる?
日南響子の生存を久々確認した。non-noモデル時代は清純そうな美少女だったのに、見た目がすっかりアダルトなエロスそのものになっていた。
出演しているモデル女優たちのよほどのファンか、クリエイターの仕事をチェックしたい人にしか見ることをオススメできない、困惑の117分。

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