中井貴一と佐々木蔵之介が主演した「嘘八百」(2018 ギャガ)に森川葵が出演してるので見た。
関西を舞台にした古美術商たちのダマシあいを描いたオリジナル脚本映画らしい。登場人物がほぼおじさん俳優のみ。「100円の恋」で知られる武正晴監督の映画。
京都大阪の古物商たちを見て楽しいのか?不安だったのだが、ひょっとするとコンフィデンスマン的な爽快感があるかも?と期待して見た。
森川葵は古物商中井貴一の娘いまり。ふたり一緒の行商。古い蔵のあるような住宅地を巡回して声をかけるような古物商(そんなバラエティ番組もあった)は素人の自分が見ても不安しかない。箱に入った茶碗のようなものを処分する時はセカンドオピニオンが必要だと思う。
案の定中井は詐欺まがいな商売をしてる。嘘でケチつけて安く買いたたいて高く売る。
その日の儲けで美味しい飯を食べている。
そして、予想してた通り佐々木蔵之介は食わせ物だった。贋作の茶碗をつくる陶芸家詐欺師だった。
やっぱり落語の「猫の皿」のような話か!利休と「なんでも鑑定団」が強欲な人々に与えた影響は強大。
庭でジオラマつくってた前野は息子なの?佐々木蔵之介は若く見えるけどもうそんな年なのか。その妻は友近なの?前野と森川は恋仲になるの?贋物のスペシャリストが集う居酒屋とかw
近藤正臣と贋物を高値で売る古美術商にいいように利用された新進陶芸家佐々木の挫折と堕落。中井と組んで復讐が始まる。
贋物であっても利休の茶碗に見えるように真剣にテマヒマかけて作られた茶碗なら自分もほしいなと思った。楽茶碗でカフェオレ飲みたいと思った。そういうニーズもあるだろうと思った。
せっかく1億円得たのなら即座に行方をくらませないとダメだろと思った。てか、贋物をつかまされた近藤正臣と古美術商はまだ別に損害を被ってない。なので悪いやつらをだましたという感じはしない。茶碗が手から転げ落ちるラストはいらない。スッキリした爽快感がない。
え、1億円の現金を手荷物で飛行機に持ち込めるの?警察にマークされないの?前野と森川はやっぱりまだまだこども。その点はエンドロール後に事情聴取シーンがあってやっぱりなと思った。
塚地武雅が利休の博物館の学芸員?塚地と佐々木を見ると「間宮兄弟」やがなと思った。
中井と佐々木も最近見た「花戦さ」では信長と利家。森川も出てた。日本映画はキャストがいつも変わり映えしない。
会話と演出に大阪特有の笑いを感じた。ただ、バース掛布岡田のバックスクリーン3連発のようにはテンポよくいかないなとは思った。脚本がまだまだ練りこむ余地はあったように感じた。画的にもごく普通のテレビドラマ。
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