TBS深夜ドラマ「映像研には手を出すな!」が始まった。自分はなんの予備知識もないまま見始めた。マンガ原作があって、アニメ化され、ドラマ化された。
乃木坂の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波の3人が織りなす高校生アニメオタクドラマ。
どうしたって島本和彦「アオイホノオ」におけるガイナックス山賀、庵野、赤井の3人の出会いを連想。「こいつらとアニメをつくれば儲かる!」
この子たちはアニメオタク元年から数えて何世代目?
芝浜高校1年生ヒロイン浅草みどりは「この高校を舞台にアニメをつくりたい!」と夢見て妄想する。アニメの設定をひたすらスケッチブックに細かく描いてる特殊なクリエイティブオタ。たぶん天才。
この高校が芝浜という場所にあるらしい。小高い山の上に立つ建物は見た瞬間にわかった。今では港区郷土歴史館というらしいが、自分には国立公衆衛生院というほうが馴染みやすい。遠い昔に初めて自分でカメラを買ったとき一度行ったことがある。
このヒロインの喋り方がヘンテコ。訛ってるわけでなく、アニメオタク特有の芝居がかった異常なしゃべり方。唯一の友だちは金森氏(梅澤)。このふたりの会話がいかにもアニメ。つっこむときの梅澤の冷めた表情が良い。
そこに財閥令嬢にしてカリスマ読者モデル美少女ツバメ(山下美月)が加わる。美しいうえに性格もよさそう。なのにアニメーターになりたいという、キャラクター造形を専門とするクリエイティブオタ。
浅草氏の「財閥ってGHQに解体されたのでは?」というツッコミが良い。
浅草氏とツバメちゃんの出会いがオタとオタ出会いw オタ同士はすぐにお互いのイメージを共有する。
深夜ドラマにしてはクオリティがとても高いと思ってたら、5月劇場公開映画の前哨戦ドラマ。どうりでセットや演出やロケ地やメカやCGがしっかり作りこんであるわけだ。
妄想のマシンがビル街を飛ぶ。危うくビルに衝突しそうになるのを回避して山下「たのむぜ相棒!」そんな台詞を言うやつはアニメオタに決まってる。
アニメオタは組織というものを描くのが好き。「シン・ゴジラ」も日本国をひたすら官僚組織として描いた。日本の高校を舞台にすると必ず生徒会が立ちはだかる。中学生高校生が最初に出会う組織、それが生徒会。
この生徒会が部活動を「仕分け」してるシーン。え?前田敦子?調べてみたら小西桜子という子らしい。
近年、日本の高校もアフリカ系っぽい人がいる設定がたまにある。さらに、あばれるくんっぽい人がいる。
東宝芸能の福本莉子が演じる阿島九というキャラは「賭ケグルイ」における生志摩妄を連想。
野球部員が内野と外野でモメているコントは福田雄一っぽかった。大賀みたいなやつもいるし。
つまり、なぜかいろんな要素に既視感を感じるドラマ。監督はおなじみ英勉。
まだ第1話しか見てないけど面白かった。今後も楽しみにして見るつもり。
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