2020年3月7日土曜日

長澤まさみ「第43回日本アカデミー賞」

また今年も日本アカデミー賞授賞式の季節がやってきた。第43回(2019年度)は長澤まさみが「キングダム」で助演女優賞を受賞し、グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールに呼ばれた。日本テレビ系列で夜9時から中継された。

コロナウィルスの感染拡大の影響で、政府からイベントを控える要請が出ている状況での開催。例年と異なり一般観覧者をキャンセルしての開催とテレビ中継。
地味で簡素な会場の雰囲気になるのかな?受賞者の衣装も地味になるのかな?ということが心配だった。数年に一度、ひょっとすると人生で一度きりかもしれない晴れの舞台で着たい衣装を着れないなんて事態はなんとしても避けたい。
しかしそれは杞憂だった。ちょっと拍手と歓声とどよめきが控え目な感じと、開場の奥行き感が例年と違っただけだった。
一昨年の「散歩する侵略者」のときのまさみよりも今回のまさみ衣装ははるかに良い。
映画界の偉い人や先輩俳優が大勢見てるステージに立って何か喋る。それは想像しただけで恐ろしい緊張。過去、多くの受賞者が事故のようなスピーチをしてしまう。でも、それがこの賞と授賞式の魅力のひとつ。この賞をショボいとか、賞の権威や格式をどうこういう人もいるけど、単に方向性が違う。邦画のこの1年をショー形式で褒めて祝おうという趣旨。
「キングダム」における楊端和まさみは出演時間は少ないものの強烈なインパクトを残して話題騒然。正直、自分は助演女優賞につながるとは思ってなかった。映画としてじつによくできた作品だった。
第28回(2004年度)において「世界の中心で愛をさけぶ」で史上最年少の17歳8か月で最優秀助演女優賞を受賞して以来、じつに15年ぶりの最優秀賞を受賞してしまうとは!
祈念しながら見守っていたものの、最優秀という結果に大びっくり!
まさみは17歳のときとは違ってた。32歳の今はじつに立派なスピーチをした。
17歳の時に助演女優賞をいただいたことがあって。その時はまだ何もよくわかっていなかったんですが、年を重ねるごとに、この仕事の魅力を感じて、自分にできることは何だろう?っていうことを考えながら、日々仕事と向き合ってきました。まだ会ったことのない自分を目指して、これからも励んでいきたいなと思います。本当にありがとうございました。
震えがとまらなかったw 興奮しすぎてしばらく止まらなかった。
蓋を開ければ誰もが納得の受賞。まさみの美しさへの賞賛と驚嘆でツイッタートレンド入り。
日本一の美人女優を一番美しいと感じてしまう男は生涯幸せにはなれない。そんなことを考えた。
日本アカデミー賞は推してる女優俳優が出てるとさらに面白いが、そうでなくても毎年感動の名場面があって面白い。

ステージ上で言えなかったことを、バックヤードで落ち着いてからインタビューをする時間があるのはいいと思った。まさみを「お母さんみたい」と言ってしまった吉沢は「お姉さんです!」と訂正。まさみは佐藤監督への感謝の言葉を付け足した。それにしてもまさみのデコルテが美しい。
今年は最優秀作品賞がまったく予想できなかった。5作品のうち4作品どれが取ってもおかしくないと感じてた。
「新聞記者」は驚きではあったけど、納得の受賞。しかし、最優秀主演女優賞のシム・ウンギョンには正直かなり驚いた。韓国人女優の受賞はもちろん史上初。予想外の再登壇に泡喰って絶句。そして号泣。かなり感動的だった。

「翔んで埼玉」は最優秀監督賞。これは順当か。ギャグマンガの映画化という難しい仕事を大ヒットという結果につなげた手腕は最大限賞賛されるべき。
PS. 今年は新人俳優賞の受賞者に黒島結菜もいたことが喜び。もう何年も注目し応援してきたから。
もう入場のときから見ていて可哀そうになるぐらいに緊張?浮かない顔すぎて「体調悪いの?」とすら思った。泣きそうな黒島のスピーチも女優としての決意のようなものを感じられてよかった」。

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