芳根京子の主演作リストに「物置のピアノ」(2014)という映画があるので見てみる。
2012年夏の福島県桑折町を舞台にしたローカル色の強い地方文化振興映画。たぶん、地元民と芳根のファンぐらいしか見てないのでは?という映画。
ヒロインの祖父は桃農家。震災から1年経って町のまつり会場で桃即売会をしても誰も手に取ってくれない風評被害。たまたまふらふらと出店前にやってきた子どもに「食べるか?」と桃を差し出そうものなら、ヒステリックな母親がすっ飛んできて、これみよがしに「食べたらダメって言ったでしょ!病気になったらどうするの!」と叱りつける。
ショックなことが続いて祖父は痴呆の症状が出始める。寝たばこで火事を起こす。ピアノは物置へ。
高3で進路に悩むヒロインは物置でひとり大好きなピアノを弾く。芳根京子、ピアノが弾けるの?
リスト「巡礼の年 第1年スイス」から「ジュネーブの鐘」。たぶん難曲なので弾いてないかも。
この映画、地方文化振興のために作られてるので、面白かったか?とか何かいうつもりはない。震災後のいろんなものを詰め込んだ映画。
仮設住宅で暮らす転校生が、能天気に明るい先生の無神経さに「そんなに可哀そうに見えますか?」という台詞だけが心に刺さった。被災者にしかわからないこともある。
ヒロインは吹奏楽部でピアノを弾く。仮設住宅の人にコンサートでワーグナー「ローエングリン」の一部を演奏して誰が喜ぶのか?と思った。
芳根が姉から顔が地味だとつっこまれるシーンがあったw
ヒロインの相手役の男が信じがたいほどの棒演技だった。
この映画によれば、震災から1年後は地元福島の人でさえも福島産を避けてたらしい。この当時は同じ福島県民ですらも農家にとっては敵だったのか?
自分、フツーに震災の年の夏から福島産の桃を「安いから」という理由でばくばく食ってたw
日本を放射能汚染された国だと世界中でネガティブキャンペーンに血道をあげる国が東アジアにある。科学知識が豊富なはずの知識人たちは何してる?
かつて世界はオープンエアーで核実験とかしてた。世界中が放射性物質で汚染されてる。みんな死ぬ運命にある。
0 件のコメント:
コメントを投稿