2020年1月15日水曜日

武田玲奈「ポエトリーエンジェル」(2017)

武田玲奈が2017年に「ポエトリーエンジェル」という和歌山県田辺市を舞台にした地方文化振興映画に出演しているので見る。

主演は岡山天音。この俳優は近年ドラマに映画によく見る。夢も希望もない田舎で梅農家の孤独青年という役柄。変わり者でヘンテコな詩を隠れて書いてる。

同じ町にボクシングをやってる美少女がいる。それが武田玲奈。
この武田玲奈が無口で暗い少女ということでぜんぜん可愛くない。だがそれは吃音で上手くしゃべれないというハンデのせい?
武田玲奈という素材の無駄遣い。超絶モデル体型で爽やかな汗をかく武田玲奈をもっとたくさん見せろ。

街で下品な声をかけてくる男(東京で就職が決まった友人)を右ストレート一発KO。かと思いきや、岡山がまきぞえKO。
邦画界では根暗少年のスペシャリスト山﨑賢人が軽いナンパ男役でワンシーンのみチョイ役出演。ローカル文化振興映画ってわりと名の知れた俳優をそろえることが多い。
東京03角田がいつもの03角田そのもの。山田真歩も出てる。いつか深夜ドラマで見たようなキャスト。

鶴見辰吾さんがずいぶん年をとったように見えてショック。変わり者の息子を恥ずかしいと思ってる無理解父。その一方で母美保純は理解があってよい。
主人公は毎日草を刈るだけの生活。自己を表現する場がどこにもない。この主人公には同情するし感情移入できる。

変わり者の若者を許容できる社会は豊かだ。文化を創出してきたのはいつも変わり者。
主人公の詩の披露の仕方がまるでお笑い芸人のネタ披露。詩のボクシングってこんななの?
ボクシングに挫折した武田玲奈は祖父を経由し主人公と出会う。吃音でありながら詩のボクシングに参戦。

ロケ地が昨年秋に見学に行ってきた足利西高だ。体育館で披露される詩のボクシング試合が超絶ヘンテコシュール。なにこれ。
中間値を取ったようなつまらない地方映画が多い中、深夜ドラマみたいな個性的でシュールな映画を志した心意気やよしだ。

それでいて真面目なメッセージも感じ取れた。角田の作詩トレーニングも意外に納得できた。「大人がこどもに見せるべき姿は大人げなさだ」

ラストシーンの武田玲奈だけかわいい。

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