2019年10月6日日曜日

ダークサイドミステリー「東日流外三郡誌」

今年6月13日にBSプレミアムで放送されたダークサイドミステリーは「怪しい歴史」として「フルベッキ写真」「義経=チンギス・ハン説」と同時に「東日流外三郡誌」も取り上げた。
9月26日に2回目の再放送があったのでそろそろ何か書く。こんなに面白いものをなぜ地上波は取り上げない?
昭和47年ごろ市浦村(現五所川原市)役場に和田喜八郎という人物が自宅屋根裏で発見したという古文書のコピーを持ち込む。という再現映像も盛り込む!w
昭和50年に市浦村史として出版。「まあ、真偽は怪しいけどそういう物もあると紹介しておいたほうがいいか」行政が発行した資料ということが後々「真書派」育成に効いて来るw
東奥日報記者だった斉藤光政さん登場!おお、この人が動いて喋る動画を初めて見た!w
この人の取材が後に東日流外三郡誌が偽書であることを決定的にした。この人が書いた渾身のルポ「戦後最大の偽書事件『東日流外三郡誌』」 (集英社文庫)は読物としても超絶面白いので強くオススメする。
本の中にも登場した昭和60年10月28日放送「ぐるっと海道3万キロ 北の海洋王国」の一部映像も流れた!
おお、これが荒吐神をまつる祠か!当時の人々はマジで信じてしまったんだな。でも、こういった祠を建てる費用ぐらいしか損害を与えていないところがミソ。人々は信じたいものを信じる。
なんと和田喜八郎さんの生前の映像まで!動いて喋る和田氏を初めて見た。「天井からぐあーッと落ちてきたンだ」
だが、その天井から見つかった古文書(江戸時代の写本)には明らかに江戸時代にはなかった単語が…。それに和田氏の筆跡と同じで、誤字のパターンも同じ…。
かつて古田武彦氏の弟子だった偽史研究家原田実氏登場。東北史研究家斎藤隆一氏と和田氏のいとこハツエさんと一緒に、和田氏の死後、問題の自宅を実況見分した様子を話す。
これは映像がなく写真しか存在しないみたいだ。

とうわけで、超面白い事件なので地上波でも放送してほしい。
てか、仲間由紀恵と阿部寛で映画化希望w 「まるっとお見通しだ!」と啖呵を切らせ、「手間のかかったことを…」と嘆息させてほしい。

2 件のコメント:

  1. この番組は「幻解!超常FILE」の頃から殆ど録画していますが、ナレーションの中田譲治の声が好きだし「UFO」関連はどれも最高。最近では「闇の神話を創った男 H.P.ラヴクラフト」と「謎の未解読文書ヴォイニッチ手稿」「幻のニホンオオカミ」の回も面白かった。
    シリーズはいったん終わったみたいだけど、そのうちまた新作放送がありそうなので期待しています。

    余計ですがH.P.ラヴクラフトについては創元文庫で文庫全集が出ているので、怪奇小説に興味があればBOOKOFFでチェックしてみてください。この作家は殆ど外れがないので。
    (ブロガーさんが以前「目羅博士」について書かれていたので)乱歩が評価した「エーリッヒ・ツァンの音楽」は2巻に収録されています。

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    1. ヴォイニッチとニホンオオカミは面白かった!まだまだ世界は知らないことだらけ。録画を消してしまってちょっと後悔。
      自分も秩父にオオカミ探しに行きたい。
      ラヴクラフトはこれまで何回かBOで見かけて手に取りかけたけど未読。なんか、すごく不気味なイメージ。

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