2019年10月24日木曜日

罪の余白(2015)

芦沢央 「罪の余白」をオスカーの吉本実憂内野聖陽主演で映画化したものがあるので見る。
この映画の存在は以前から知っていたのだが、内野聖陽というベテランとの共演というハクと実績づくりという、いかにもオスカーらしいやりかたで、あまり見たいと思えなかった。

もうすでに4年前の映画。オスカーは上戸彩、武井咲の次の主演女優を育てようとして、白羽の矢を立てたのが吉本実憂だった。乃木坂の山下美月をさらに正確キツそうな美人に整えた感じ。
どうも育成が上手く行っていないようで心配。オスカーはこれだと決めたひとりに集中投資、ダメとあきらめたらサッと手を引くことで有名。そんなつらい目に遭うカワイイ子を見るのは耐えられない。
木場咲(吉本実憂)は名門女子高のスクールカースト最上位に君臨する悪魔の女帝。てゆうかほぼ鬼。デスメタルとか聴いてそうな顔。こんなやつのご機嫌を伺い意向に忖度して学園生活を送らないといけないとか地獄。

こいつが内野教授の最愛の一人娘を事故死に追い込むのだが、え?!てっきりイジメ自殺に追い込むのかと思ってたら催眠チキンゲーム。

展開にあまり納得がいかないが、10代の子ならこういうこともあるかもしれない。
これって、むしろ吉本が大ピンチ。素直に謝ればそれほど問題じゃないのに「嫌だったら自分で断ればよかった」という人間のクズ。「うちらなら上手くやれる」と隠ぺい。一部始終を目撃していたクラスメート、なぜこういう事態になったのか、ちゃんと証言しろ。

「自分らから謝るとかありえねーから!」言葉遣いは汚いが、ある意味正しいリーガルマインド。欧米か!
偽名を名乗って内野宅を訪問し、号泣演技をして日記帳がないか探りに来るとか悪質すぎ。まるで松本清張の悪女。

内野聖陽は動物行動心理学者?!それ「不機嫌なジーン」を知ってる人は「またかよ!」と思ったに違いない。過去の役作りの正しい再利用。
娘を亡くした内野は仕事を辞め廃人。

吉本の目の前で娘のパソコンのパスワードロックを解いてしまうのは展開として都合よくない?って思った。
咲というクラスメートに虐められたことがパソコンの日記に書いてある。内野のテンパリ具合と吉本のあちゃーという顔、そして口から出まかせ。このシーンがコントっぽくて安っぽい。そんなウソやがてバレるにきまってるだろう!こういうところがこどもっぽい。

で、そそくさと部屋を退散。そこでそのBGMなら後ろからガバッと内野から腕捕まれるだろう…と予想してたら内野の放心半目姿に爆笑。真面目に作っているようで何もかもセンスが自分と合わない。

そして生徒たちに話を聴いて回る。吉本を発見し復讐の鬼。それ、湊かなえ「告白」と似た展開。
正義&クールな葵わかながカワイイけど脇役。乙女新党を卒業し女優に専念し始めたころ。
この子は後に朝ドラ「わろてんか」という最低レベルにつまらない作品の主演を引いてしまい、人気女優になれていない。いろいろ上手くいかない。「陽だまりの彼女」での大活躍がすでに懐かしい。

女子高文化祭で不審者として連行される件、その場所で娘を亡くした父親であることを担任に証明してもらって逆に警察に捜査の件はどうなったか問いただせばあんな目には遭わなかったのでは?
映画であってもバカ警察を見ると胸糞悪すぎ。禿刑事もテメーとか汚い言葉使うなよ。

咲は内野にあえて暴力を振るわせ現行犯逮捕させたり、児童の性的虐待の噂を広めたりとありとあらゆる非道で被害者父を追い詰める。

内野が前後不覚にとりみだしすぎ。周囲に取り押さえられすぎ。いいマンションに住んで酒飲んでる金と暇あったら探偵を雇うべき。
大学に勤めていて相談してくれる同僚もいない。唯一の味方が谷村美月助手。頼りないが、ラストでは頼りになる。

対決シーンがサイコパスVSサイコパス。こういうの、追い詰める側が理性と知性と正義があってほしい。見ていてぜんぜん楽しくないw

この映画を見ると子供をイジメ自殺で亡くした親が学校と警察に真相究明を求める難しさを痛感。両方が敵。
今回自分は武田玲奈と、「いだてん」に出演していた北香那を見たくてこの映画をチェック。
ふたりともに教室シーンとモブシーンのみの出演。
武田玲奈が全出演者で一番かわいいけど、武田玲奈目当ての人は見る必要ない。
今田美桜は人気かもしれないが、自分はまだ一度もカワイイと感じたことがない。

芸能事務所マネージャー加藤雅也がうさんくさすぎ悪人容姿。
スタッフロールが下から上へという見たことないチャレンジ。

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