2019年10月15日火曜日

アガサ・クリスティー「ねじれた家」(1948,1949)

アガサ・クリスティー「ねじれた家」を読む。田村隆一訳ハヤカワミステリ文庫(1984)版で読む。個人的クリスティーマラソン52冊目。
CROOKED HOUSE by Agatha Christie 1948,1949
これまた毎度毎度の英国資産家屋敷での遺産相続をめぐる毒殺事件。

青年外交官チャールズはカイロで若く有能な役人ソフィアと出会い恋仲になる。2年の外地勤務の後に結婚を申し込むのだが、ソフィアの反応がおかしい。
ソフィアの祖父でギリシャ移民一代で財を成した当主アリスタイドが、糖尿病のインシュリン剤が毒物とすり替えられ死亡していた。

事件が解決するまで結婚できない。チャールズの父親はロンドン警視庁の副総監。タヴァナー警部と一緒に屋敷に入り込み聞き込み捜査。

当主アリスタイドは80近いのに30代の後妻ブレンダがいる。
長男夫婦(レストランチェーン経営のロジャーと物理学者クレメンシイ)も同居。
次男フィリップは本を書き、妻は女優。その娘がソフィア。弟と探偵を気取る妹がいる。そしてその若くハンサムな家庭教師がブレンダといい関係?

やがてソフィアの妹ジョセフィンがドアの上に仕掛けられたブービートラップで脳震盪。

これ、読んでも読んでも面白くなってくれなかった。チャールズとソフィアはぜんぜん積極的に犯人を捜してない。
結局、ちょっとしたサスペンスミステリー。推理小説要素が少ない。この真犯人はそれほど意外でもない。満足度も低い。これは駄作だったように思う。

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