「一週間フレンズ。」(2017 松竹)を見る。これもどう見ても少女コミック実写化映画。川口春奈が出ているという理由だけで見る。
自分、川口春奈の出演作をあまり見ていないのだが、川口春奈はかなりかわいいと思っている。それに性格も面白いし。
どうやらこいつも記憶に障害を持つヒロインの難病ものか。もうすでにこの手のパターンは食傷気味かもしれないのだが。
主人公は山﨑賢人だが、積極的にヒロインを追いかけていくアホ男子高校生というパターンはこの俳優にはめずらしいかもしれない。かなり落ち着きのない三枚目的主人公。
学校の図書室でヒロインの図書カードを拾う。名前からいってきっと美少女と直感。同じ学校でありながらまだ知らない女子がいた。くんくんと臭いをかいでるところを持ち主の川口春奈に見られるという最悪な出会い。
借りた図書(でっかい本)を座席に置いたまま、乗り過ごした!?と降りた男子に川口が機転を利かせて本を投げ渡す。この出会いシーンが劇的で美しい。
青春には一瞬で恋に落ちるこんな瞬間が必要だ。出会いはスローモーションで記憶に刻まれる。
川口は電車内でほくそ笑む。あれ?最悪な出会いだったのに、もうイイ感じにまでリカバリーできてる?
主人公と新学年で同じクラス。このシーンの川口春奈がかなり高精度にかわいい。窓際席で萌え袖で読書してる姿も美しい。清楚で可憐。まだまだニコモのスターだったハルルの面影を見た。JK役で活躍できることを証明していた。
だが、「友達になってください!」という問いかけにひと言「無理…」
これには見てる側も主人公と同じリアクション「えっ…?」
クラスメートからの頼み事にもひと言「無理」。1年の3学期に転校してきたもののずっとその調子。
川口演じるヒロインは一切人と関わろうとしない超絶クール&ドライ美少女だった。普通の主人公なら最初の段階で心折れるのだが、果敢にアタックし続ける。
なんとヒロインは無意識に特定のこと(人間関係)だけを忘れてしまうという、医者にも原因がわからない心因性の解離性健忘症だった。1週間で記憶が失われてしまう病だった。人間関係だけ忘れるならギリで普通高校に通うのも可能か。
積極的に関わってくる人を疎ましく感じてしまう。医者も無理して人と関わらないようにアドバイスしてるのだが、主人公はヒロインの病を知ったうえで交換日記を持ち掛ける。一途にバカな男の情熱はヒロインの心の不具合を変えるはず。
松田翔太みたいな転校生がやってくる。こいつが怖い。PTSDの原因か。「裏切り者」という言葉を発するたびにヒロインは事故の記憶がフラッシュバック。
だがこいつはヒロインの元恋人。なんで偶然同じ高校に転校?
主人公は寅さんみたいになる。これは切ない。その展開予想外。こうすれば感動のいい話になるのに…という期待をすべて避けて通る。
駆け足の最後の1年間は主人公が抜け殻のようで見ていられない。ボーイミーツガールものだと思っていたら、なんだこの映画。まあそうなるわなという現実を突きつけるバッドエンド。
こんな映画誰が見たい?何も知らずに見に行った人は劇場で困惑したに違いない。なんでこんなストーリーにしたのか理解できない。
でもまあ友だちになることが目的だったわけだし、あんなパラパラアニメを書いてる時点で三枚目なわけだし。
ずっと浮かない表情の川口のたまに見せる笑顔がすてき。自分の知ってた川口春奈とは違っていた。いつのまにかオトナの女性になっていた。どのシーンも感動的にまで美人すぎ。
この映画を観たことで高橋春織というスターダストの若手女優の存在を初めて知った。主人公に思いを寄せている幼なじみ。
文化祭が楽しそう。だがキャンプファイヤードミノ?!そんなものに青春の貴重な時間を費やすな。
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