横溝正史「大迷宮」の昭和54年角川文庫版(第7刷)を読んだ。こいつも100円で手に入れたもの。表紙イラストのセンスがヤバい。
昭和26年に「少年クラブ」に1年連載された少年向けジュブナイル作品だが、犯人が船から逃走するのにヘリコプターが出てくる。この当時はまだヘリコプターは一般的ではないので、おそらく単行本化のさいにリライトされたものかもしれない。こいつも怪獣男爵と金田一耕助の対決。
それにまたしてもサーカスだ。サーカス王って何?サーカスで洋館をいくつも作ったり地下迷宮をつくったり大金塊を蓄えるほどの巨万の富って得られるの?
上野公園の場面で「仮面売り」が出てきた。同じようなシーンをどこかで読んだことある!と思ったけど、「夜光虫」に同じような場面があった。同じモチーフの使いまわし。
自分、怪獣男爵シリーズを順番に読んでいないけど、マンネリを感じてしまい、読んでいてぜんぜんワクワクできなかった。
最後はやっぱり瀬戸内の無人島の大迷宮でインディージョーンズみたいな財宝探し。子ども相手ならこれでいいかもしれないが。
PS.フジテレビから金田一耕助新作ドラマの製作が発表された。平成最後の金田一さんは加藤シゲアキ31歳。
自分、その俳優をよく知らないので調べてみたら、上戸彩が鶴本直を演じたあの金八先生第6シリーズに出ていた少年か!
だが、なんで今更「犬神家の一族」なん?良いドラマにできそうな原作が横溝正史には他にないのか?それになぜクリスマスイブに犬神家を見ないといけないのか?
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