小野不由美「鬼談百景」(2012)の2015年角川文庫版を、一昨年秋に90円で購入したものがあるので読む。
「残穢」の中で筆者が語っていたように、小野不由美は読者投稿型恐怖体験談ライターだった。「残穢」にも出てきた畳を箒で掃くような音のする部屋の空中をぼんやり眺める幼児の話なんかも出てくる。
どの噺も2ページとかだったりするので短い。中高生に読書の習慣をつけるのに最適(?)かもしれない1冊。大人にはあんまりおすすめできない。
「遠野物語」のような薄っすらした闇を感じるちょっと怖い噺が延々と続く。じっとり蒸し暑い夏の夜に開くのにぴったりな本。
ただ、あまりに短いので読んだ瞬間に内容をどんどん忘れていく…。
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