前田敦子主演、黒沢清監督の「Seventh Code」(2014)を見る。
これ、なんと前田敦子のシングル曲「セブンスコード」が先にあって、黒沢脚本監督で映画になったという謎企画。そこにやっぱり秋元が咬んでる。
自分、前田敦子にそれほど関心がない。黒沢清にもそれほど関心がない。ただ、この食い合わせがどんな味になるのか?それだけに興味があった。どんな映画なのかまったく予備知識がないまま見る。
しかも、自分はこの映画の舞台になっているウラジオストクに2006年に大学時代の友人と出かけてしまった過去があるw それなりに楽しく新鮮な風景を見れたけど、以来一度も海外へ行ってみたいなんて思わなくなったわ。
懐かしい風景をチェックする目的もかねての鑑賞。ウラジオには東洋人は中国人か韓国人しかいない。夏だったけど、ロシアの若者はみんな上半身裸で酒瓶もってたわw 外歩くときはびくびくしてたわ。
六本木で出会った松永を探してウラジオストクへ追いかけてきたヒロイン。キャリーケース引きずりつつ松永に追いつく。ああ、ヨーロッパってタバコとかバスの切符とか雑誌とかあんなスタンドで売ってたな。
自分、昔の癖でキリル文字看板は読もうとしてしまう。少ししか意味はわからないけど。
前田をろくに覚えていなかった男「外国ではゼッタイに人を信じちゃダメだ」。これ、最後に効いてくる台詞。
信じちゃいないけど、「日本人はカモ」と、ろくでもない外国人が迫ってくるのが海外。
ああぁぁ~、そんな路地裏に行っちゃダメだ。しかも住居不法侵入。案の定、拉致されてズダ袋に入れられ何処かわからない場所で放置w 身ぐるみ剥がれて一文無し。
これ、ローマの映画祭で賞を捕ったらしいけど、ロシアの恐ろしさを世界に知らしめることができたかな。
でもなんか、このヒロインが見ていて違和感行動もとる。
ちなみに自分、チェコでスリにあってあやうく財布とパスポートを失いかけたことがある。あー、怖い。
小銭しかないのに日本料理店に入るな!がつがつ食うな!やっぱり無銭飲食…。
だが、この店で流浪の日本人サイトーと出会う。この人が助けてくれる。「ロシアを甘く見ちゃいけない」その通りだ。
松永はマフィアと取引のあるヤバい人か?
中国娘に愛想をつかされ出て行かれたサイトーは賭けに出る。サイトーが持っていた拳銃はチェコスロバキア製Cz75か?
廃工場が異常に味わい深い。ロシアの廃墟はどれもみんなタルコフスキーみたいだ。
走ってる車が見たことなくてすごい。黒沢のこだわりか?
ずっと退屈だったけど、45分過ぎから予想外の展開へ。
なんなんだ、このヒロインの無謀な執拗さは?と思って見てたけど、そういうことか。マエダぁ復活!
これ、映画じゃなくて壮大な前田敦子ミュージックビデオだよね?
とおもいきや、ラストでやっぱりフィルムノワール。
画がビシッと決まってる。映像のクオリティが明らかに高い。やはりクロサワだった。60分と短いのが良い。これからはアイドル女優映画は60分にしてくれ。
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