場所は六本木のEX THEATER。前回ここへ来たのが2015年の12月。そのときも新山詩織の20歳ワンマン。あれからもう1年8か月が経っているとは信じがたい。
自分は並ぶのが嫌いなので人が少なくなってから列最後尾につく。そしてドリンクを引き替えて席につくと、すぐに開演。
この日の座席はなんと下手の2列目。ステージ上にさらに多角形の台が置かれていた。自分の座席からだと新山を常に2時の方向を見上げる状態で見づらいw
なんとこの日のライブは弾き語りライブだという。しかもEXシアターがSOLD OUTだという。それは想像以上だ。
白い清楚なノースリーブのワンピースで登場した新山。バックには照明の星空。蓮華に浮かぶお釈迦様みたいw
1曲目は「たんぽぽ」。カッティングが始まると場内から手拍子。アコギはいつものフェンダーPM-1 DXか?
2曲目「シャボン玉みたいに」をいい感じで終えると最初の朴訥MC。
「こんばんわ~新山詩織です」「実は今ライトの関係で前が真っ暗で見えないw」「初めての弾き語りワンマンでドキドキ」「いつもバンドで回ることが多くて、ワーワー支えてくれてるのに独り…」「部屋の中で友だちが歌ってくれてる感覚で聴いてくれたら…」「天気が心配だった。晴れてた?そう、私は晴れ女!」
4曲目「恋の中」が終わると、レスポールみたいなギターが登場。
「なんだこれは?って思ってますよね」「『ファインダーの向こう』を製作していたときに、貯金はたいて買ってしまいました」「中学で軽音楽部に入っていて一目ぼれした335をやっと貯金がたまって買いました」「けっこう試奏して」
前回のツアーぶりだという「午後3時」を。この曲は友達からも「好きだ」と言ってもらえた曲だという。「タイトルに悩んでいてふと時計を見たら午後3時だった」「途切れさせたくない重い、大切な気持ちを込めた歌」
そして今日のサプライズ。「もうみなさんわかってますよね?移動します」と、上手に置いてあったピアノへ。
「小学生のとき5,6年クラシックピアノを習ってて」「ギターとピアノは別物」「シンプルだけど難しい」「優しい気持ちで聴いていただけたら…」と「Hello」を披露。
白いワンピースでピアノを弾く新山、発表会みたいだぞ…と思いつつ見ていると、今度は新山先生の伴奏で「せーの!」とオーディエンスに歌うことを求める。
途中でつっかえて「ごめんなさい!もう1回いきます!」はご愛敬。
ここで1度退場するとスクリーンにファンから届いたお便りが映し出される。新山はおんなさだまさし。場内シーンとすると空調の音しか聴こえないw
今度は黒いワンピース姿で登場。この日3本目のギターGA-45SCE(?)が登場して「名前のない手紙」。アコギは2本を交互に使っていた感じだった。「簡単に云えないからこそ尊い」という思いを込めた曲。
そしてカバー曲はハルカトミユキ「マゼンタ」と、新山ライブでは演奏頻度が高いフラワーカンパニーズ「深夜高速」。
「この曲は15,16歳のとき聴いて衝撃を受けた曲」「静かに爆発してる感じがかっこいい」「今日、日比谷でやってるハルカトミユキさんに届くように歌います」
そしてアカペラサビ始まりの「絶対」、20歳バースデーライブ以来だという「だからさ」を披露。「ついこの間20歳になったと思ったら21歳、もうすぐ22歳が近づいてる」「最近の口癖が『速い!』w」「でも、この曲を作ったときの気持ちは忘れてません」
そして最後は「ゆれるユレル」
アンコールではスクリーンにCharaプロデュースの最新曲「さよなら私の恋心」のMVが流れた。これ、なんと岩井俊二監督による作品。ビーイングさんもついに本気で動いたな。
ここで岩井俊二監督が登場というサプライズw ちょっとしたトークショーが始まった。
新山によれば「デモを送って聴いてもらって依頼した」という。岩井監督によれば「Charaらしさを感じた」という。
これ、ワンカット撮影だったので新山はドキドキしたという。
岩井「初めから決めてたわけでなく、撮影当日に決めた」「最初の1行がしっかり響いてたので、その1行を映像にした」という。
あと、小道具のギターは岩井監督の私物。「父が昔ギターをやっていて」
そしてなんと、岩井監督のギターと新山のギターボーカルが共演で「さよなら私の恋心」を初披露。岩井監督のギターが聴けるのは新山のライブだけ!w
新山「やっぱ人がいるって安心感ありますよね~w」「ガットギターが合ってました」、岩井「ドキドキしますよね。呼吸を忘れますね」
いや~、岩井監督、もちろん初めて見たけど、なんかハンサムでおしゃれでかっこよかったわw
そして最後にC/W曲「らくがきちょう」を新山の弾き語りソロで披露。この曲はノリがいい。楽しい時間は過ぎるのが速い。
新山のボーカルとギターを7か月ぶりに聴いて、そこに大きな進化を感じ取っていたのだが、それは新山も同じ思いだったようだ。
「私、変わったなって思う瞬間がたくさんあって」「独りで歌ってるとき、ゆれるユレルを作ってた自分はもうここにはいないんだなって思って」「最近ひとりで歌ってるときは、遠くの誰かに向けて歌ってる感覚」「今年で5周年の年に入って、たくさんの経験をさせてもらって、いろんな人に変えられてきたんだなって」「季節も変わるし月日も流れるし何かが変わってあたりまえだけど、いずれ最期の時が来るなら、今しかできないことを、こうして残していきたい」「苦しいこと、痛みを全部つつみこんで優しくありたい」「変わっていくものを受け止めることは簡単じゃない」「今の自分を伝えていきたい」「真剣に話初めてすみませんw」
本当に最後の1曲は「寝てしまわない程度に目を閉じて聴いてほしい」と「きらきら」。
深々とお辞儀をして新山は下手へと消えて行った。余韻と次への大きな期待感。
新山詩織 PREMIUM 弾き語りライブ「しおりだけ~ひとり唄~」そして2018年2月の東名阪ツアーを告知。東京はなんと赤坂BLITZだ!
EX THEATER ROPPONGI 9月2日 セットリスト
01.たんぽぽ
02.シャボン玉みたいに
03.糸
04.恋の中
05.午後3時
06.分かってるよ
07.Hello
08.名前のない手紙
09.マゼンタ(ハルカトミユキ)
10.深夜高速(フラワーカンパニーズ)
11.四丁目の交差点
12.絶対
13.だからさ
14.ゆれるユレル
アンコール
01.さよなら私の恋心
02.らくがきちょう
03.きらきら
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