2017年9月9日土曜日

アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」(1939)

アガサ・クリスティーの最高傑作「そして誰もいなくなった」もそこにあったので連れ帰った。108円だった。
今回手に入れたものはハヤカワ・ミステリ文庫の清水俊二訳1976年版の1992年第64刷。

この本は原題を「TEN LITTLE NIGGERS」という。1940年にアメリカで発売されたときに「TEN LITTLE INDIANS」になり、やがて「そして誰もいなくなった」になった。このタイトルが本当にぴったり。

これ、自分は15歳のときに読んだはずだったのだが、今回読み直してみて、1人ずつ殺されていく展開だけ覚えていて、細部はまったく覚えていなかった!w 
ひょっとすると最後の1人が死んだ段階で読むのを止めていた可能性すらあるw

対岸から1マイル離れた孤島に集められた、過去に後ろ暗いものを持った10人の老若男女たちを襲う恐怖!
波が荒くて船が来ない!脱出できない!連絡もできない!
この本は本当によくできている。サスペンススリラーとして大傑作。後世のクリエイターたちに多大な影響を与えたことは明らか。ひとつの型をつくった。

結末をまったく知らないままでこの作品を読めた人は幸せ。自分もまったく最後の展開がわからないまま読み返えせてよかった。

ただ、自分が最後の2人になってピストル1発で相手を仕留められるかどうか…。最後の1人であの行動をとるかどうか…。あと、2階の窓からアレを落として一撃で殺せる?都合がいい展開かもしれない。

アガサ・クリスティーのハヤカワ・ミステリ文庫のこのシリーズはそのへんにいくらでもある…と思っていたけど、いざ探すとなるとちょっと苦労する。これからクリスティー女史の作品をどんどん読んでいきたい。

PS. 芦田愛菜は「そして誰もいなくなった」をオススメ本に挙げている…。

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