2015年8月17日月曜日

黒島結菜主演ドラマ「一番電車が走った」

NHKの戦後70年ドラマ「一番電車が走った」を見る。黒島結菜が出てるから。
今まで何度も広島の原爆ドラマは見てきたけど、爆弾投下から3日後に広島市電を走らせた人たちに焦点をあてた作品は今回が初めて。グレー一色の廃墟の街を市電が走るオープニングの映像に驚く。

核攻撃された都市が3日後に電車を走らせていた!それは確かに偉大なことだが、被災者救援よりも電車復旧が優先された理由は、本土決戦に向けての物資輸送確保。

電鉄の役員も軍から命令されているとはいえ、この時代ならではの思考法。窮状の訴えに「わかってる!」と怒鳴るけど、結局「とにかくやらんといけん!」の精神論。それだけ。で、現場が酷い目を見る。
昔の人はけんか腰の人が多い。目下のものにはより声を大きく言えばそれで通る、という教育を受けているので仕方がない。

だが、実際に電車を走らせてみると、生き残った多くの市民から感謝される。そうだな、電車は生活に必要だな。感謝の気持ちは言葉に出して伝えないといけないな。

広島電鉄電気課長の阿部寛は思考が現代的で物腰柔らかい紳士。子どもたちへの語り方はああでなくてはと思う。

新井浩文、じとーっとした目をした命令を聞かない難しい人の役のスペシャリスト。
中村蒼、すごく積極的に仕事中の黒島に声をかける若い兵士。朴訥だが強引。乗客が見てる前で?
黒島結菜、この子は初めて見たときから、偉いおじさんたちから好かれそうな顔と雰囲気だと思った。清楚で可憐。鼻が高くて眉毛が濃くて凛としてる。

難しい役どころだったのだが、その美しい目で哀しみと怒りの感情を静かに現していた。
痛い痛いと泣く友人を背負って歩くとか、級友の遺体を捨てる場所へ運ぶとか、少女には辛すぎる体験だ。
家政女学校が解散して呆然としたまま川へ向かう黒島。最後のシーンはまるで清涼飲料のCMのような爽やかな表情だ。

まだ18歳の黒島、まだまだこんなもんじゃないと思うわ。次は青春映画の話題作への主演を希望。モデル体型でないとこがむしろ女優に向いている。NHKのスペシャルドラマで主演とか、もう将来を約束されている。
で、「あさイチ」にゲストで登場した黒島。清楚でかわいかったわ~。戦争という生でコメントするのが難しいテーマでのトークを乗り切った。この子はきっと頭がいい。

このドラマで共演した清水くるみと秋月成美とはすごく仲良くなったそうだ。撮影で泊まったホテルでも同じ部屋に集まって話をして過ごしたそうだ。あと、黒島もフィルムカメラを使うことが趣味だと言っていた。撮った写真を見たかった。

ごはんコーナーにも参加した黒島。「普段ごはんは作りますか?」との質問に「つくらない…(笑)」と回答。笑いながらの応え方がどこかまさみっぽかった。くっくっくwと上下に揺れる。

今後も黒島を追いかけていく。これを自分にとって最後の恋にしたいと思う…。
PS. アメリカ世論の半数以上が「広島と長崎の原爆はアメリカ兵士と多くの日本人の命を救うために必要なことだった」と答えるという。ま、そう回答するように教育されているし、実際に現場で何が起こったかも大して関心もないしイメージできていないんだろう。自分も何か言おうとは思わない。信じたいことだけ信じて生きていればいい。人生は短い。

広島市民はアメリカにとっての「ソフトターゲット」だった。戦争になれば無力な市民は今後もこの手法による標的となり続けるのかもしれない。

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