2015年6月1日月曜日

上野樹里 「亀は意外と速く泳ぐ」(2005)

10年ぶりにこの映画を見てみた。三木聡の監督脚本、上野樹里主演の「亀は意外と速く泳ぐ」(2005 ウィルコ)。

「こういうの面白いだろ?」って小ネタを出してくる映画。自分は三木聡作品のほとんどが苦手。だが、この映画だけはかろうじて受け入れ可能。

上野樹里にとって「スウィングガールズ」の翌年、「のだめカンタービレ」で人気を不動のものにする前年の映画。撮影は2004年の前半。

上野樹里18歳、この映画ではなんと主婦でスパイという役。ジャケットを見てわかる通り、ちょいブスに撮れてる映画。上野樹里、以後10年以上に渡って人気女優。

自分が岩松了ふせえり松重豊という役者の名前を覚えたのはこの映画だった。19歳の蒼井優も上野の友人役で出演。このふたりのやりとりは見ていて面白い。

スパイ募集の貼り紙を見た上野、指定されたぼろアパートを訪ねると、岩松&ふせえり夫妻から「実は我々はある国のスパイなんだ」。
ちなみに岩松は「プロパガンダ」と書いてあるTシャツを着ている。

ちなみにこの映画、昭和が色濃く残る三崎町がロケ地だ。またまた旧三崎高校も登場。三崎は過去3回ぐらい行った事あるけど「100段階段」とかまだ行ってない。そこそこ美味しいラーメン屋とかまだあるのかな?

平穏に暮らして「潜伏」することが唯一の指示だった上野のスパイ活動にもやがて終わりがやってくる。日常の商店街のアナウンスが微妙に変化したことが事態の急変を知らせる暗号。このあたりのことはリアルにありそう。ふせえりの商店街アナウンスが天才的。

みんなテキトーで変なおじさんでいいんだよっていうメッセージを発信する映画?この映画の登場人物たちはみんな思いつきでものを言う。

この映画のスパイはのんきで何もスリルがない。実際のスパイの世界は非情だ。ローゼンバーグ夫妻のようにスパイは敵の手に落ちれば銃殺か電気椅子、邪魔になれば仲間からも消されるのが世界の常識。

やはり上野樹里は10代から魅力的だった。上野樹里が好きな人は必ず見ないといけない1本。主題歌はレミオロメン「南風」。自分はレミオロメンというとこの歌を思い出す。エンドロールを見て聴いて懐かしくて泣きそう。レミオロメンって急速に忘れられて聴かれなくなってるな…。なんでだろう。
PS. この映画から10年、今現在の上野樹里はこんなになってる。今のほうがいいわ~

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