上野樹里、三浦春馬、佐津川愛美、綾野剛といったヤングスターたちが出演してるので見てみる価値はありそうだ。監督はまさみ主演「ロボコン」でメガホンをとった古厩智之。
脚本がやや弱いと思ってしまった。高校部活競技に説明的実況なんかいらない。「君のために走る」?そんな内容の映画じゃない。
だが、駅伝という競技のストイックさと過酷さは伝わってくる感動的な高校駅伝青春映画だった。
自分は中距離長距離走というものが子供の頃からまったくダメで、ただひたすら走るだけというトレーニング&合宿が想像もつかない。夏に皇居周辺を走ってる人が意味不明。なので、駅伝選手には尊敬しかない。
自分は「のだめカンタービレ」を見ながら録画、見終わったら即録画を見る、次の週の直前に予習でまた見る、ということをやってたぐらいに「のだめ」が好きで、上野樹里は自分にとって特別な存在の女優だった。だが、この「奈緒子」はまだ見ていなかった。
ただ主人公を不安そうに見つめるだけの上野樹里がちょいブスだった。あまり目立たない主演映画。上野も清楚な制服姿でがんばって走ってるけど、上野樹里には役不足。色白で華奢な上野樹里の体型ばかり目で追ってしまう。
原作が素晴らしいのか、ちょっと泣きそうになる名場面はいくつかあった。またあんな必死だったころに戻りたいと思った。
PS. この映画の上野樹里のインタビューはSWITCH 2008年1月号に少しだが掲載されている。
「走るということは痛みでもあるんです。筋肉が痛い、息が苦しい、暑い、辛い。そういうものを肉体を通して感じ、〝それでも……〟という気持ちがなければ限界を超えて走れない。それが生きるということだと思うんです。死んで魂だけになってしまったら、ごはんを食べなくても寝なくてもいいし、喉が渇くこともない。肉体に宿って生きるということはすごく辛いことでもあって、修行みたいなものですよね。でも、生きていて仲間がタスキをつないでくれるのなら、仲間と一緒に走っていかないと」と云う言葉を残している。
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