2013年12月17日火曜日

世田谷区岡本の病院坂

世田谷区は北区から遠すぎて行くことがほとんどない。行かなきゃならない用もあまりない。渋谷にライブ見に行った日に、カメラ持って世田谷を歩いて回った。まだ行ったことのない場所を求めて。
金田一耕助という探偵に自分は高校生ぐらいのときにドハマりして、石坂浩二&市川崑による映画版だけを繰り返し見た。今見てもこの映画シリーズは面白い。石坂浩二という俳優は自分にとっては永遠に金田一のまま。シリーズ第5作「病院坂の首縊りの家」のロケ地が東京にあるという事は以前から知ってはいたのだが、なかなか行く機会もなかった。今回ムリをしてでもその場所へ立ち寄ってきた。ここだ
用賀駅から歩いて行ったのだが、遠い!日没との戦いだった。世田谷ってほんとに無限に住宅が続いている。

ここが法眼の屋敷のあった坂。映画のラスト、小林昭二の人力車がこのあたりに止まると佐久間良子は息絶える。
昭和54年(1979)の映画撮影時とはだいぶ様子が変わってる。坂の右側にある塀はなんとなく面影がある。望遠で撮っているからなのか坂が急に見える。
今見返すと映画の舞台である昭和20年代をそれほど感じない。坂を下る金田一の後方にカメラが回ると、三重県伊賀上野の街並みに風景が変わる。そこもいつか行ってみたいけど、もうあの街並みは残っていないだろうな。

山Pとちゃんえみ版金田一をテレビでやっていたのを少しだけ見た。独自の金田一を作っていた。もうこの映画シリーズのようなおどろおどろしい感じを表現するのは無理だ。昭和レトロ表現を使うしかない。

2 件のコメント:

  1. 毎年、どこかの媒体でミステリのオールタイムBESTが選ばれるたびに
    不動の1位は「獄門島」。つまり日本一の名探偵は金田一ということですね。
    横溝の主要な舞台は岡山周辺が多いので、東京での「実地検証」は限られてしまいますね。
    「病院坂」では最近マスコミで話題の桜田淳子が印象的でした。
    アイドル時代を知る人に聞くと人気は女性ファンの多い山口百恵に敵わなかったし、歌手としての実力もあんまりだったけど、演技者としては百恵より数段上だったそうです。
    例のアクシデントが無ければ、今頃は「大女優」だったはず・・・
    彼女は「病院坂」を転げ落ちてしまったのでしょうか。現実もおどろおどろしい!!
    もしかしたら私たちも、素晴しい可能性を奪われてしまったのかもしれません。

    返信削除
  2. 「獄門島」は原作も文庫で読んだことあります。映画版のほうが出来が上回っていたように感じました。「病院坂」は未読。今年のGWは直前まで獄門島へ行くつもりだったのが山形になってしまった。いつか行ってみたい島。
    桜田淳子は確かに怪演だと感じた。この人はこの映画でしか見たことがない。アイドルだったのか‥。

    返信削除