2013年12月16日月曜日

SWITCH 2006年7月号 十代の長澤まさみ

昨年、中野区立第九中学校が少子化のためにひっそりと閉校した。もとは九中の分校だった区立中央中学と統合して区立中野中学校となった。

九中は1950年の開校というからまさに団塊の世代が小学校入学するころに建てられた中学校なのだが、その団塊ジュニア以下の世代がまったく子供をつくらなかったためにこんなことになってしまった。時代は変わる。

その第九中学の卒業生(平成14年度)に長澤まさみがいる。

長澤まさみは広く知られた通り静岡県磐田市出身。中学2年で中野区立第九中へ転校した。

ここにSWITCH 2006年7月号「特集 十代のいま、十代のころ 長澤まさみ」という1冊がある。この号はよく売れたらしく中古でとてもよく見かける。運がよければ105円で手に入る。ほとんどすべてのまさみオタが持っていると想像される。先日、2冊目をゲット。

まさみはどのような学生生活をしていたのかあまり話さなかったのだが、この1冊は長澤の学生時代を知る上で最も詳しい貴重な資料だ。

仕事のあるとき母親同伴で東京まで通っていた長澤は中学2年のときに上京したのだが、正確な時期はオタの自分でも計りかねる。詳しくはしらない。以下、まさみの言葉を引用する
「でも当時はまだどこか遊び感覚でした。中学は公立に編入したんですけど、やっぱり最初はなかなか馴染めなくて。結構いっぱいいっぱいでしたね」
まさみが言う「いっぱいいっぱい」とは勉学のことよりも東京での新生活のことではなかったかと考える。静岡で育った14歳がいきなり東京で暮らし始めるのは相当なストレスだったかと想像される。

小学生時代から下級生にサインをせがまれたまさみが、転校生のよそ者で芸能人だった九中時代に容易に周囲と馴染めなかったことは想像される。ローティーンで芸能の仕事を始めた宮崎あおいも学校には馴染めなかったらしい。

だが、周囲も芸能の仕事と学業の「二足の草鞋」という堀越時代、長澤はわりと楽しくやっていたらしい。同級生鈴木杏の話(NHKプレミアムトーク)や、一学年下だったPerfumeの3人の証言(Mステ)は貴重。そしてこの雑誌から引用すると
「もう学園祭とか本当に楽しくて。模擬店なんかクラスにジャニーズの男子がいてくれたおかげで大繁盛で。あとは修学旅行とか」

「高校の時、中学の友達のライブを吉祥寺まで観に行って。中学で仲のよかった十四人ぐらいの女子で。そのグループって、べんじょ組って名付けられていて。何かにつけお手洗いに集まって話し込んでたから。あの頃の女子って、なんでああやってすぐお手洗いに集まったんだろ?」
まさみの九中編入は堀越進学を見越しての計らいだったのだろうか。事務所が借り上げたマンションが近くにあったはずだ。通学は距離が短いほうがリスクがない。やがて堀越へ進学する芸能組が一時的に身を置いていたのが堀越近くの九中だったのか?

中野区の中学生には堀越は進学先候補のひとつだが、まさみは芸能コース以外の中学時代からの仲良したちとも遊んでいたんだなと推測。「なかなか馴染めなくて」というわりに、ちゃんと仲のいい友達も中学時代にできたいたんだな。
「プロポーズ大作戦」に「稲本すごかった~」って台詞があったけど、2002年日韓ワールドカップ時に実際のまさみは中学生だった。

学生時代のまさみは本当に真面目な生徒だったらしい。眉をひそめるような話がないらしい
「本当にないんですよ。そもそも人見知りだったし度胸もなかったから……」
しばらく思案してようやく思い出したエピソード
「高二の時、数学の先生がすごくお年を召された先生で、みんなが授業中に他の事をしてても気がつかなかったんです。で、隣に座ってる友達とセーターの袖にイヤホン通してお互い頭をぴったりとくっつけて、大好きだったバンプ・オブ・チキンを聴いて。そんな時はずっと友達と一緒にいたいから、仕事で早退しなきゃいけない日は、ちょっとだけ悲しくなりましたね」
この世代の女子にとってバンプ人気は絶大。セーターの袖にイヤホンを通す……、これはYUIも学生時代にやっていたことだ。

高校時代はもう長澤まさみ人気絶大のヤングスター。堀越下級生たちからも羨望の眼差しの憧れのアイドル。自分に自身が持てなかったとは言うけど、まさみは自分の可愛さがわかっていたはず。インタビュアーはまさみの学生時代の「恋愛」についても質問してみる
「中学のころ秘かに好きな先輩とか、普通にはいましたよ。でも多分私『ロボコン』あたりまで、ちょっと男性恐怖症っぽかったんです。そもそも女子の友達を作るのがヘタクソなぐらいだから、高校を卒業するまでにちゃんと会話した男子の数なんて、本当に数えられるほどだった。最近やっと男の人を観て自然に〝素敵だな〟とか、〝カッコいいな〟って思えるようになったんです。まだ憧れに近い感情かもしれませんけど」
こんなことを語っていたまさみだが、2012年に「ストライクTV」で中学のとき告白してつきあった先輩の話しをしていたのにはズコーっとなった。「秘かに好き」じゃなかったんかい!

中野サンプラザでの堀越卒業式後、鈴木杏といっしょに会見によばれたまさみは、高校時代に「恋の話」がまったくなかったことを杏と顔を見合わせて話していたことを思い出した。

そういえばPerfumeのっちも男性恐怖症じゃなかったかと思う。アクターズスクール時代、男子を嫌悪していた。そんなまさみも今ではすっかり社交的。
十代なかごろからまさみはず~っと映画にドラマにCMに、トップ女優で居続けている長澤はなにげにすごい。現在26歳、あと何年トップでいられる?

3 件のコメント:

  1. 閉校と言ったら、赤羽のアーケード街に校門がある学校も何年か前に閉校しましたね…高校時代の部活の友人がそこ出身なんです。
    そいつとは帰りのルートがほとんど一緒(赤羽までは宇都宮線or埼京線)だったので、よく赤羽近辺の話なんかもしていました。
    この件を聞いて、真っ先に思い出したのは赤羽の学校の話でした。あれの跡地ってどうなったのでしょうか…?

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  2. 川崎鶴見U2013年12月17日 9:25

    この「SWITCH」私も持ってました。
    何でかな思ったら、YUI様が載っているんですね。
    あっ・・・トミーヘブンリーもいる! あと、伊勢谷友介も・・・?
    いろいろ実用性が高い号ですね。
    ��UI様は可愛いし、まさみさんは左足の跳ね方が愉しい。
    実は部屋が潰れそうなので年末に向って雑誌を整理し始めたのですが
    この号は取っとくしかないですね。

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  3. 岩淵中か?!あのへん、2.3年行ってないけど、そういえば中学生をぜんぜん見かけなくなっていた気がする。
    そう、十代のYUIのインタビューもある貴重な1冊。自分もいろいろ雑誌の整理をしたい。

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