ヘミングウェイ「河を渡って木立の中へ」(1950)高見浩訳が昨年4月に新潮文庫化されていた。この長編の存在を実物を見るまで知らなかった。かの「老人と海」の前作。
ACROSS THE RIVER AND INTO THE TREES by Ernest Hemingway 1950
終戦直後のヴェネツィア。50歳の米軍大佐と19歳イタリア娘の、読んでいて恥ずかしい、ラブラブ恋愛小説 in ヴェネツィア。
「フロリアンで朝食をとろうじゃないか、サン・マルコ広場の右側のあのカフェで。広場は水浸しになっているかもしれんが、それを見るのも面白いだろう」
戦勝国将校軍人中年男と敗戦国の裕福な少女。高級レストランで食事。もし日本の自衛隊がこんなことしてたら日本の納税者から厳しく糾弾されるに違いない。てか、自衛隊幹部って高級レストランでワインとか注文できる人がいるんだろうか?かつての海軍の武官ならできたかもしれないが、今はそんな教養は必要なさそうだ。
おじさん大好き娘がやたら戦争の話を聴きたがる。男女の会話に第二次大戦で活躍した多くの軍人たちの名前が出てくる。
女はヤンキー軍人の乱暴で汚い言葉遣いをやたらとたしなめる。そういうカップルは今の日本にもたくさんいる。
読み終わって、やはりいろいろと戸惑った。道理で有名になってないわけだ。あまり長編小説を読んだという気がしない。
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