2026年9月4日金曜日

中本奈奈「時をかける少女」(1997)

1997年11月8日公開の中本奈奈主演「時をかける少女」(角川春樹事務所)を観る。今になってやっと見る。1994年内田版を観た直後に続けて見た。
製作・監督は角川春樹。脚本は伊藤亮二、桂千穂、角川春樹。音楽は松任谷正隆、熊谷幸子。

これ、今までまったく見ようと思わなかった。自分は古本漁りしてるとたまに中本表紙の「時をかける少女」角川文庫を見かけていたのでその存在は知っていた。中本奈奈はほどなくして芸能界を引退してるらしい。中本奈奈の知名度がほとんどないためにほとんど見られもせず回顧もされず話題にも上らない。
この映画、全編モノクロフィルムで撮影されたというアート映画。その表現はまるで昭和20年代の映画を見ているかのよう。前衛映画な感じもする。今作は原作の雰囲気に近づけるために昭和40年代に舞台設定。

ヒロインの中本奈奈の顔がちょっと怖い。1997年当時のモデル女優に多いタイプだったのかもしれない。顔は鋭い感じなのに古風。

両親が伊武雅刀倍賞美津子。意外。娘の吉沢和子が夜遅くなっても帰らない件で「監督不行き届きだ」と妻を責める家父長的な父。見ていて二時代も三時代も前の映画な気がする。
祖母役は久我美子さんだ。久我侯爵家のお嬢様だ。ガチ華族女優ならではの上品さ。
自分、まったく知らなかったのだが、深町一夫役が中村俊介。今まで見たどの深町一夫よりもいちばん未来人ぽい。ふつうに転校生として教室にやって来るのだが、クラスメートは担任教師・野村宏伸から深町くんが20歳であることを告げられる。大学入学のために日本の高校に入る必要が?そんなん言わなければいいのに。

英語教師役で早見優さんも出演。さらに榎木孝明さんも出演。渡瀬恒彦さんも出演してて俳優陣が豪華。なのになんで何の話題にもなってないのか?

この映画のロケ地が飛騨古川町と松本市。
ヒロインと深町が通う高校ロケ地が松本深志高校。長野県では屈指の名門進学校。タイムリープの法を犯した深町は時空警察に追われ逃げ回るという今までにない設定。松本城でも鬼ごっこ。

この未来警察が髭面もっさり頭。時局から北朝鮮による拉致事件を連想する絵面。未来警察なのに現代警察署を普通に利用?深町くんが未来から来た理由はお婆さんの少女時代を見たいから?そんな理由で?!

ウィキを見ると、ロケ地が「長野県松本市の弘法山古墳」と書かれているのだがそれは間違い。更埴市(現・千曲市)の森将軍塚古墳が正しい。昨年の秋にこの古墳に行ってきたときこの映画のロケ地だという情報いっさいなかった。和子と深町の別れのシーンがやたら叙情的で長い。
重要なキャスト浅倉吾郎役は早見城という人だがこの人のことは不明。原作ではずんぐりむっくり赤ら顔という設定だが、この男はワイルド系。和子の腕時計の件でやたらと「返して!」と催促されている。なのに返そうとしない。見ていてイライラ。

この映画の吾郎は実家がバイク店?そこの従業員に見知った顔の青年がいる。たぶん田中哲司さんだ…と思いながら見てると、映画のエンドロールにしっかり名前があった。この映画のウィキにも田中さんの名前はキャストにないし、田中哲司さんのウィキの出演歴にもこの映画については書かれていない。

主題歌は松任谷由実「夢の中で〜We are not alone, forever」「時のカンツォーネ」
ナレーションで原田知世さんも参加している。最初はどこがそうなのかわからなかったのだが、大人になった和子の独白シーンがそうらしい。

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