藤谷治「船に乗れ③独奏」(2009)を読む。シリーズ最終巻を読む。
チェロと音楽と格闘し苦悩する津島くんはついにこの道をあきらめる。家族としてはこれまでの多くの投資がムダ。
上の音大へは進まずに一般受験で大学を目指して予備校通い。この時代は今よりももっと大学受験は厳しい道。高3で受験勉強始めても一流どころは無理では?
音楽一家に生まれて音楽教育を受けてきた少年の挫折がつらい。
そして津島くんが酷い仕打ちをした哲学教師との再会。
この3巻がいちばん青春小説としてはつまらないシビアな現実。
たぶん多くの人がこの少年と同じような道を歩んで大人になってる。あんなに努力して打ち込んだことは今でな何も役にたってない…ってゆう。
しかし、それでも読後は爽やか。
この本はクラオタのための青春小説といえる。クラシック音楽のことはもうたいていわかってるけど、音楽の専門教育の現場にいなかったというクラオタも読んでみることをすすめる。
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