チャールズ・ディケンズ「二都物語」(1859)を加賀山卓朗訳平成26年新潮文庫で読む。
4年前のコロナ期にBOで55円購入。ディケンズを読みたいというわけでなく、世界の名作なのでいずれ読むかもしれないと買っておいたもの。
ディケンズというと学生時代に選択した英語の授業で、毎回英訳の予習をさせられた嫌な思い出。当時は書かれている内容がまったくちんぷんかんぷんだった。ヴィクトリア朝時代英国の人々と風景が自分の引き出しにまったくなくて、ひたすら苦痛な授業だった。
後に多くの歴史本なんかを読んでイメージを広げた今だから開く気になった。
18世紀末、テルソン銀行のローリー氏はルーシーという娘と共に長年理由もわからずバスティーユ監獄に収監されている老医師アレクサンドル・マネットの救出に向かっている?
もう書かれている文体が英国文豪文体。日本人には日本語訳でも読みにくい。自分が学生時代に苦しめられたやつ。
そして、第二部がチャールズ・ダーニー青年の裁判。ここまでの展開がよくわからない。どんな背後関係があるのかは謎。ちょいミステリー風でもある。
事前にあらすじとか登場人物解説とか読んでおいたほうがスッキリ頭に入って来る。
そして第三部がフランス革命の狂気。旧体制の特権階級は全員殺す!というパリ市民。なんだか文化大革命中国みたい。なので中国人のほうがこの物語にシンパシーを感じられるかもしれない。ドファルジュ夫人という編み物ばかりやってる女が偏執的で怖い。ほぼ江青女史。
反革命、反共和国というだけで二十歳の無実のお針子娘ですらも陰謀に加担したと断頭台に送られる集団ヒステリー。
日本はまだ一度も特権階級と資本家を貧しい市民が虐殺するという事態は起こっていない。お上からの体制変化を受け入れるタイプ。こんな酷い社会混乱はごめんだ。
なんだか最後の最後で死刑の身代わりになってくれる人が出現とか、現代人にはちょっと違和感というか不思議な展開。
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